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草津湯 葛飾区小菅1−17−3 03-3602-4005 16:10-23:00、金曜休、番台。 東部伊勢崎線の小菅駅を降りたら首都高速沿いに南下して行く。一つ目の信号のところに東京拘置所の入り口があって、2つ目の信号のところにボクシングジムがあり、3つ目の信号のところを左折。しばらく行って左折して進んだ右側にある。小菅10分の記載だが、そんなに遠い感じはしない。 コメント:このあたりは東京拘置所と河川に囲まれた三角地帯で、ほとんど外界から隔離されているようなところに小さな集落が形成されていて、その中に昔ながらの銭湯の草津湯や、これまた昔ながらの駄菓子屋があったりして、何だか町全体が昭和のまま取り残さてでもいるような不思議な感じのするノスタルジックなエリアだ。 草津湯の外観、これが見事な唐破風屋根に立派な木彫りの懸魚が取り付けられている典型的な宮造り銭湯だ。玄関先から両脇に伸びる白壁も昔のままで完璧なまでに古い時代のものが残されている。レトロ銭湯には珍しく暖簾が掲げられていないのだが、ここにあってはかえってそれが当たり前のような感じさえあり、というのもここに入りに来るのは恐らく完璧に地元の人達だけだろうから、そう考えるとわざわざ銭湯名を知らせる必要もないのだろう。 両脇の踊り場から上に上がり、下足箱に靴を入れ、昔ながらの木の引き戸をがらがらと開けて中へ。それほど広いわけでもないのだが、中央には小さな島ロッカーがぽつんと置かれているだけなので、広々とした印象を受ける。手前には長いすが合って外には小洒落た坪庭もある。縁側から裏木戸に向かっておもしろい形のアーチ状の小橋が掛けられていて、風情を醸し出している。天井は定番の格天井だが、ちょっとお洒落なクリーム色。YAMATOの古い体重計が置かれている。 浴室に入ると真っ先に正面のペンキ絵が目を引く。威風堂々の富士山で「13.10.15、ナカジマ、河口湖」と書かれている。浴室内のタイルなどはきれいに貼りかえられており、浴槽はシンプルに浅湯と深湯の2槽で、浅湯には背中ジェット数条あり、湯温は適温の43℃ぐらい。中央に島カラン(シャワーなし)が1列あって、カランの配置は6-5-5-6と対称形、湯温・湯量ともにまずまず。男女境の壁には洋風山並みと王城を描いたチップタイル絵もあり、立ちシャワーブース1基。 というわけで、外観は昭和レトロそのまま、浴槽内は意外ときれいに改装された正統派東京レトロ銭湯だ。 |
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