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大和湯 yamatoyu
板橋区桜川2−23−15
03-3933-3269
15:30-24:00
金曜休、フロント
支部ホームページ





訪問記 【2008.8.23】

大きな千鳥破風のある立派なレトロ銭湯なのだが、アクセスは横からで破風屋根も横から眺める感じ。で、よくよく見たら左側に建っている2軒の小さな一軒家、どうもこれはお風呂屋さんが土地を譲って後から建ったものらしい。かつては左の道路から建物の正面にアクセスしていた模様。改装された玄関の上に小さな破風屋根が残っているのだが、暗くて形がよく見えない。唐破風ではなさそう。で、玄関。少し階段を上がって踊り場へ登る形式。左右に下足箱があって、正面の自動ドアーから中に入るとロビースペースが広がっている。正面には畳敷きもあってその向こうに男湯の方から続いている壷庭がある。右手(本来の正面)にフロントがあって、女将さんはお客さんと一緒にテレビで北京オリンピックに夢中。でもお遍路スタンプ頼んだら丁寧に押してくださり、ティッシュも挟んでくださった(こういう丁寧なのは2軒目)。


左右の男女別々の入り口から脱衣場へ。とても立派で痛みも少ない格天井。よく見る構造の下にさらに蛙股のような支え具材が張り巡らされていて、なかなか凝った造りになっている。こういうのを見るのは初めてかもしれない。脱衣場は島ロッカーがない分広々していて、畳み形式の座椅子が真ん中にあって、壁ロッカーは内側と外側の対面に配置されている。男女境には化粧台。番台改装型のフロントは、後ろの部分が脱衣場のほうに張り出している。ガラス戸越しには横長の庭もあって、灯篭などが置かれている


洗い場へ。ペンキ絵はなくて出っ張りタイルのテラコッタ風の造り。浴槽も一緒に改装されたと見えて、特に浅湯が壁際手前に大きく張り出していて、温泉宿の浴槽のようにゆったりしている。角にはお湯の流れ落ちる装置もあるのだが、今日は稼動していない。真ん中にシンプルな深湯があってここが43℃以上はありそうな結構熱いお湯。最後に右端に6点ジェットの座湯2基あり。島カランは2列あるが、1列は片側カランで、カランの配置は7−5−5−4−2、湯温・湯量良好。左手に立ちシャワーブース2基あり。そして最後に男女境壁のチップタイル絵、これが実にすばらしい。雪景色の金閣寺舞妓さんが描かれているのだ。チップタイル絵も馬鹿にすること無かれというか、ここまでくると本当にすばらしい芸術品だ。こういう技術も新たに作られないと段々廃れてしまうのでは?チップタイル絵も是非保存していってもらいたいものだ


というわけで、板橋の大和湯は優しい女将さんがいて、すばらしい「雪の金閣寺」のチップ絵のある、大きな改装レトロ銭湯だ

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