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第二寿湯 板橋区桜川3−6−3 03-3933-1298 16:00-24:00、金曜休、番台。 東武東上線の上板橋駅から10分の記載。駅前を南下して川越街道に出る。ここを渡って1本西側の筋をさらに南下し、しばらく進んでさらに右折した左側。建物の左側に小さな引き込み道があって、そこから銭湯正面に向かう。 コメント:始めに銭湯の右横が丸々見えるので、大きな敷地の中にゆったりと建てられているのがわかる。坪庭から伸びた松?の木が建物上部を隠しているので、なかなか破風屋根の様子がわからない。近くに寄るとやはり近すぎて上の様子がよくわからない。さて、玄関に入ってみるといきなり番台に座っている親爺さんの頭の後ろの部分がガラス窓越しに見えて、その下の正面の壁に貼り付けられている立派な宝船のタイル絵が目を引く。しかし良く見ようとしても前に置かれた傘建てが邪魔になっていて、上から覗くようにしか見えないにはもったいない。 左右の踊り場床が細か目のタイル張り(板張りでない)になっているのは珍しい。下足箱に靴を入れて中に入ると左手に番台がある。この番台が飛行機の操縦席のように、後方の玄関側に飛び出している構造になっているのだ。脱衣場は昔のまんまで何の手も加えられていないのでとても広く感じられる。島ロッカーが縦に2列もあり、その上に銭湯グッズなどが陳列されている。右側手前には割合大きな庭があるようだが、残念ながら灯りが灯っていないので詳しい様子はわからない。その庭に面してベンチと灰皿が置かれている。天井は折り返し部分はないものの伝統的な格天井になっている。男女境の鏡壁の背が低いためにその上にはずらっと目隠し用のレトロな看板が並べられている。アナログ体重計はHOKTOW。 さて、浴室へ。珍しいことに小判状の浴槽が浴室のど真中にどんと鎮座している。縦長の浴槽の奥の部分が深湯になっており、手前の部分がバイブラ付きの浅湯になっている(湯温は久々の45℃強で、ちょっと入っていると体が茹蛸のように真っ赤になる)。そしてこの浴槽を取り囲むように3方の壁にカランが取り付けられており(カランの配置は7-5-7で、湯温・量は良好、浴槽やカラン周りのタイルなどは昔ながらのものがそのまま使われている)、正面のカランの上の壁にペンキ絵が描かれている(松島のような小島が浮かぶ海岸線の絵で灯台も描かれているのだが、これまでの絵師のタッチとはちょっと違っているようにも見える)。さらにこのペンキ絵が男女境の方へ回りこむように伸びているのだが、左奥の隠れたところに白濁したお湯の薬湯槽があり、人参實母散の看板あり(43℃強のいいお湯だ)。で、実は男女浴室は通常のように背中合わせに接しておらず、その間に中庭のような構造が作られていて、そこは背丈の高い岩山が築かれている。 というわけで、第二寿湯は外観・内部ともにほとんど手の加えられておらず、レトロマニアなら泣いて喜ぶ究極のレトロ銭湯だ。こういう銭湯が段々少なくなってきているので、貴重な存在だ。 |
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