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寿湯 kotobukiyu
板橋区上板橋1−21−4
03-3933-4911
14:45-24:00(日曜14:30-)
火曜休、フロント
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訪問記 【2009.3.1】


寿湯は駅至近の繁華街の一角に建つ瓦屋根の一軒屋レトロ銭湯。花道の奥にあり、花道には屋根が作られているから、少し離れた位置から上を見上げなければ瓦屋根が見えない。玄関周りも改装済み。両脇に下足箱(松竹錠)がある配置は同じだが、自動ドアーから中に入ると正面にフロント、ロビースペースにはソファー・テーブルなどが置かれている。サウナも頼むと日曜は格安の100円プラス(普段は200円とのこと)、下足札を預ける形式。


暖簾を潜って中に入ると見事な折り上げ格天井、升目ではなくて長方形だったりするのだが、ときどき見かけるピカピカ素材の板が張られていて、豪華で綺麗な天井だ。大黒柱には柱時計も健在。島ロッカーは1列、男女境には化粧台が作られている。ロッカーの鍵には大きなプラスチック札が付いているので、たくさん風鈴がぶら下がっているような壮観な眺め。体重計はHokutowのアナログ体重計。


脱衣場も比較的新しいタイルに張り替えられていて、ところどころに「車に女性」の良く見かけるタイル絵がはめ込まれている。しかし、正面壁は昔ながらのモザイクタイル絵の大パノラマ。これが桃太郎とキジ、犬、猿が描かれていて見事なものだ。女湯は富士山の景色の様子。島カランは2列(1列は片側カラン)でカランの配置は3−5−5−5−5、カランは6角茶色で桶はケロリン黄桶、椅子は半分がM字緑(大)と半分が普及版。湯温等は良好。

湯船は深湯が色物なし、浅湯の左手はバイブラで5点ジェットの座湯2基あり。さらに左端には広めの水風呂あり。その前には少し外に飛び出す形で乾式サウナ室が設置されているが、2段6人用という感じで、温度が90℃ぐらい。右手前に立ちシャワーブース2基あり。


というわけで、寿湯は上板橋の南、南上板銀座の商店街の一角にある、正面タイル絵が見事で改装よろしく現役バリバリの見事な一軒家銭湯だ。通りの一角にある酒屋は川越の蔵のようで、ここは旧川越街道の趣。近隣の「雅藤寿 安藤」というおせんべいやさんは創業90年で、元気で上品なおばあちゃんが店番をしていた。

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