訪問記 【2009.3.7】
今日は上板橋駅北側の商店街を突っ切って少し坂を下った右側、公園の麓にある一軒家銭湯の第一亀の湯。まず始め建物の右側敷地に材木がいっぱい積まれているのが眼に入る。「そう、ここは薪炊きのお湯なんだ」と思うとなんだか嬉しくなる。建物は昭和中期的なトタン屋根の銭湯で、コミカ風呂の看板あり。
玄関は左寄りにあって、横向きから階段を登って玄関へ。L字状に下足箱(サクラG錠)が並び、右を向いて自動ドアーからロビーへ入る。ちょっとゴージャスなソファーセットが並び、応接室という感じ。本来の正面にフロントがあるが、女将さんはロビーに出てきてお客さんと話している。料金を払って左右の暖簾を潜って脱衣場へ。
脱衣場の天井は比較的低めのフラット、ちょっと縁取りがあって窪んだ平面になっているところがダークブルーに塗られていてお洒落な感じ。室内の構造もちょっと変わっていて、脱衣場に食い込むように部屋ができていて、その裏のスペースがやや小高くなっていて奥に洗面台あり。あの出っ張り部屋は元サウナだったのだろうか。ロッカーは壁際にあるほか、この小高い洗面スペースの境に島ロッカーあり。奥に折り畳み椅子が立てかけてあるので、この島ロッカーをどかすと奥が舞台になるようになっているのかもしれない。脱衣場右脇にももう一つ洗面台あり。体重計はデジタル体重計。
浴室へ。島カランは2列なのだが、左壁側には壁カランがなく、右の島カランも片側カランなので、カランの配置は8−5−5−5、カランは和栗の5角赤青、桶はケロリン黄桶で椅子は黄色い普及版。カラン周りは比較的綺麗なタイルが貼られている。右手前に立ちシャワーブース1基。で、脱衣場にはみ出すように造られた部屋の中に何と立ちシャワーが3基ある。浴槽は左壁際から奥に向かってL字状に配されていて、左の浴槽はガラスで覆われていてミスト室になっている。ここは広くてバイブラがいっぱいの熱いお湯だ。奥壁のメインの浴槽は左の浅湯に背ジェット付きの座湯2基、右のやや深い浴槽部分にも水枕付の2点背ジェット付きの座湯2基あって、一番右の深湯にはバイブラがあり。お湯はどこも43℃弱ぐらいの熱めのお湯だ。最後にビジュアルだが、コミカ風呂らしくて出っ張りテラコッタタイルで、描かれているものは幾何学模様で海と波を表しているように見える。
風呂から出て女将さんと話していたが、第一亀の湯とあるが、第二は?と聞くと今も健在だが名前が変わったのだと・・・。女将さんは気さくないい方で、どちらからいらしたのですか?とかスタンプいっぱいになりましたね?とか帰りに風邪引かないようにとか、いろいろ気を使ってくださる。電車は東武ですか?とかも。で、ミスト風呂について聞くとあそこは湯船は熱いので中には入らないで、ミスト室でくつろぐようにと・・・。この辺は銭湯がいっぱいあるのですよともおっしゃっていた。確かに上板橋は銭湯天国なのだ。ちなみに板橋区は板橋の銭湯マップを無料で配布している(スタンプを押すところあり)。趣旨は銭湯の周辺をウォーキングしようという趣旨のもの(地図付き)。
というわけで、銭湯銀座の上板橋の駅北側の住宅街の中に佇む亀の湯は、こじんまりとした昭和中期的一軒や銭湯だが、ソファーがゴージャス、薪炊きのお湯がすばらしい人気の地元密着型銭湯だ。
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