訪問記 【2009.3.3】
上板橋駅から10分という記載の第一金乗湯へ。実際は東武練馬と上板橋のちょうど中間ぐらいのところで、新しく開通した環状8号線から少し東に入ったところにある。環8の西側が西台で東側が若木という住所で奥深くまで住宅街が広がるエリア。第一金乗湯もくねくね道を進んでいった住宅街の真ん中にある。
瓦屋根の一軒家銭湯だが、典型的な唐破風・千鳥破風ではなくて、平入りの瓦屋根に小さな千鳥破風様の三角屋根が付いている昭和中期的一軒家だ。玄関周りは綺麗に改装されていて、化粧石もふんだんに使われていてゴージャスな感じ。左手にはコインランドリー室が併設されているほか、デイサービス「健遊館」も併設している。脱衣場は男女の境壁が蛇腹式に開放できるようになっていて、老人のデイサービス事業ができるようになっている。
玄関は左端にあってスロープから玄関に入ると、左右に下足箱(サクラのG錠)がある。自動ドアーから中に入ると正面にフロントあり、またフロント前のロビースペースとは別に個室のカラオケルームのような部屋もある。サウナ(400円追加)を頼むには下足板を預けて、リストバンドを受け取るだけ。
暖簾を潜って脱衣場へ。天井はフラットで綺麗な白の壁紙仕様、周囲に茶色の縁取りがあって清潔で落ち着いた雰囲気だ。正面には小型の柱時計が現役で動いている。体重計はKeihoku Hakariの貫目付きの古いアナログ体重計。島ロッカーはなくて、壁側とロビーからの通路壁にもう一つのロッカーあり。。男女境には化粧台あり。横長ベンチあり。
浴室へ。構造的には東京の典型的な配置だが、タイルなどは新しいものに張り替えられていて綺麗。カラン周りや浴槽の淵には茶色のマーブル柄の石が張られていてゴージャス。島カランは1列で、カランの配置は6−6−6−3、カランは6角茶色、桶は無地の黄桶、椅子は黄色の普及版。左手手前に立ちシャワーブース1基。右手には脱衣場に張り出すように乾式サウナ室あり。遠赤外線で90℃ぐらいの設定だが、汗が良く噴出すいいサウナだ。L字状で奥2段、5−6人用。テレビや音楽はなくて静かだ。鍵がないので自由に出入りできる(料金が高くてほとんどお客が入っていないのはもったいない・・・が、なんちゃってオジサンがいたような)。
乾式サウナの裏に中規模の水風呂、サウナ側のカランにすべてホース付きのシャワーが付いているのはすごい。浴槽はかなり充実していて、左手の深湯には7点ジェットの座湯2基、水枕付きバイブラの寝湯2基(体の型になっていてはまる感じ)、右手の深湯は大き目のバイブラで檻からお湯が注がれている。さらにその手前に薬湯があって、ここだけ温くて靄というちょっと白濁したお湯(ほかは42℃強でちょうどいい感じ)。
最後にビジュアル。浴槽のすぐ上は竹を思わせるような縦に伸びた化粧タイルなのだが、壁の上半分にペンキ絵がある。早川さんで男女に跨るように富士山が描かれていて、男湯側が西伊豆で岩に波が激しく砕け飛んでいる。女湯側は三保の松原と書いてある(男女境に横長に説明書きが、絵は非常に綺麗だがなんと平成19年6月7日?と結構前のもの)。
というわけで、第一金乗湯は瓦屋根の一軒家銭湯でありながら中も外も綺麗に改装されていてとても気持ちがよく、浴槽群・サウナが充実、早川さんのペンキ絵もある大満足の優良銭湯だ。今日は長湯で外に出てみたら小雪が舞い始めていたが、体はぽかぽかだ。気分は最高の雛まつりだった。
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