訪問記 【2008.10.11】
銭湯ナイト3の準備にけっこう追われていたので銭湯行けていなかった。弾けたように今日は板橋は西台の伏見湯へ。西台って東京では珍しいくらい起伏の激しいところで、見事に高台の上なんだよな。で、アクセスもすこぶる悪くて、歩いていったら大変だろう。
細くてくねくねした道沿いの花道の奥に立つ昭和中期的一軒家銭湯(この道は結構古くて先には天祖神社があったりする)。左横にはコインランドリーが併設されていて、さらに外側の細い路地に面してベンチが置かれていたりして、狭いところにいろんなものが詰め込まれている感じだ。
正面から暖簾を潜って玄関へ。左右に下足錠が並ぶ典型的な構造。下足錠はカナリヤで、正面にはTOKYO錠の傘入れがある。サッシの自動ドアーから中に入ると、右側に番台、女将さんに料金払ってさらにはお遍路判子をもらう。今日は10月11日だが昨日は定休日なので今日がラベンダー湯かと期待はしていたのだが、不安的中で今日はラベンダー湯ではないらしい(ひょっとすると明日の日曜日かも)。
脱衣場の天井は山小屋風の傾きのある板張りで、ロッカーは壁際のみ。中央にはソファーと外にあるのとお揃いのベンチあり、なんといまどき珍しく灰皿が2本も置いてある。体重計はASANOの斜め上向きのアナログ体重計。冷蔵庫はなぜか浴室手前にあって横長のMeijiのもの、牛乳とコーヒー牛乳がいっぱい。
早速、洗い場へ。浴室内のタイルは昔ながらの小さめの白で統一されていて、レトロファンにはうれしいシックな雰囲気。真ん中にある島カランには横長1つながりの鏡があるだけ。カランの配置は5−4−4−5、カラン6角ブルー、桶は真新しいケロリン黄色桶、座椅子は普及版。湯温・湯量はちょうどよい。右手に立ちシャワーブース1基。
で、正面壁は中島師の富士山のペンキ絵なのがうれしい。覚書がないが富士五湖の1つ、山中湖あたりの遠くに富士山という図。天井が珍しく1段で、逆M字系の山小屋風。浴槽は右が深湯、真ん中が2点背ジェットが2本ある浅湯、そして左端にラベンダーではないが、乳白色の薬湯(結構、これのほうが?よかったかも)。白湯の湯温が(うれしいことに)バカ熱で45℃ぐらいはあったのでは・・・。あえて埋めずに修行系で入浴。肌が焼けて引き締まる快感。湯船の上だけがマーブルグリーンのタイルだ。
そんなわけで、西台の高台のちょっと昔的な住宅街の中に佇む伏見湯は静かで昔のまんま、昭和にタイムスリップしたような落ち着いた銭湯だった。ところで伏見は経営者の名前だろうか?
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