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初音湯 hatsuneyu
板橋区成増3−41−16
03-3930-8668
15:00-23:00
不定休、フロント
支部ホームページ







訪問記 【2008.11.8】

今日は板橋の北西端の初音湯へ。今週は疲れが溜まっているところへ持ってきてやたら寒さが身にしみるので、サウナであったまることに。こういうときに強い味方が浴槽充実のサウナのあるビル銭湯。板橋浴場組合のサイトを調べて、いろいろ目移りしたけど、よしここだと初音湯に決定。

一回部分のど真ん中がゲートのような経営者の駐車場になっていて脇にコインランドリーあるちょっとファミレス風のビル銭湯。で、左手の階段を登って2階部分にある銭湯へ。左見たらエレベーターもあったんだ。脇に犬がお座りしているのだがあまりに動かないので傍に寄ってよく見たら陶製の置物だった。いやあ、実に良くできている。で左端に下足箱のあるスペースがあって、古いおしどりとさくらのGの下足錠が混在。右手の自動ドアーから中に入る。本来の正面にフロントがあって奥にはソファーテーブルと大型の液晶テレビがある(出たときはちょうど日本シリーズ第6戦、ジャイアンツが西武に大手をかけての戦いが始まったところ、久々に見入ってしまった)。


フロントでサウナも、と告げると750円ですがいいですか、と。黄色いバスタオルとひっかけキーを貰う瞬間はこころがはやる。お遍路張にスタンプもらうと、随分行ってますねえ。頑張ってくさい、と。最近よく励まされることが多くてお遍路も市民権を得始めているという事か。一元でも暖かく迎えてくれると気分が盛り上がる。

左右の男女別々の縦長暖簾を潜って脱衣場へ。ビル銭湯ならではの明るくて綺麗な脱衣場。壁際のみにロッカー。手前壁際に化粧台。体重計はHokutowのアナログ体重計。中央に畳椅子があって、その下に錠連用の湯道具入れの引き出しあり。さらに木のテーブルの両側に木のベンチが固定されたキャンピングセットのようなテーブルあり。床はニス塗りの板張りでピカピカときれい。


浴室へ。島カランは1列でカランの配置は7-7-6、湯温・湯量は良好。カランはピンク・ブルーの6角カラン。それでカラン周りは綺麗な石造りでときどき見かけるが、カラン上が半円形にえぐれていて、横の湯道具を置けるようになっている。床の大き目の亀の子模様のタイルが可愛らしい。入って右側に大きな水風呂。左は立ちシャワーブース1基(これがサイドの8箇所から水がでるマッサージシャワー。水鉄砲のように痛いのが多いが、ここのは如雨露のようなものが8個あって分散水でやさしくて気持ちがいい)。そしてその隣に乾式サウナの入り口。なかにテレビはないがBGM(この日はポップの懐メロで思わず長サウナになってしまった。温度は良好でなかなか配点高い)。

正面壁は出っ張りタイルの幾何学模様。で最後に浴槽だが、ここの浴槽ははっきり言って最高。いろいろな新型浴槽に入っていると思うのだが、ここの気持ちよさは5本の指に入るかな。星付けるなら迷わず星3つ。右に白色のぬる湯、隣が8点ジェットの寝湯2基だが、体の形に彫られたもの(お尻ストップがある)で、これが実に具合がいい(確か中野の松本湯にもあった)、隣は6点ジェットの座湯、さらに隣が広めの電気湯。その左が滝になっていて、お湯が絶えず注ぎこまれている。さらに寝湯の足元が滝になっていて、床部分の受け皿にお湯が流れ出ている。そして極めつけは天井に5-6個の赤外線ランプがあって、浴槽を照らしている。で、白色ぬる湯の水もピンクというかオレンジというかいい色相にみえる。なんとも幻想的というか、新タイプの温泉という感じで、こころが癒される感じだ。


というわけで温浴施設とサウナが充実した初音湯はファミレス風な造りのライトアップも可愛らしいくつろぎのナイス銭湯だ。全体としてもとても配点高い。体が疲れたときに是非また訪問したい。

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