花の湯

【2006.11.18】  
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花の湯
板橋区板橋3−15−19
03-3961-1108
15:30-25:00、日曜は15:00-、金曜休、フロント。

アクセス:地下鉄三田線板橋区役所前駅下車、大通りの北側に入り旧中仙道へ出たら右折してすぐの左側。駅から5分の記載。


コメント
旧中仙道の仲宿の一番賑やかなところの一角にどんと鎮座する立派な唐破風銭湯で、松の葉と二羽の鶴を描いた懸魚は久しぶりに見る見事なもの。懸魚の下に取り付けられた蛙股も木製の重厚なもので、規模は違うが足立区の大黒湯のものを彷彿とさせる。玄関部分は改造されていてライトアップされており、右側のコインランドリー脇が入り口となっている(このあたりも大黒湯に似ている)。玄関の正面にL字に下足箱があり、左に折れてロビースペースに入る。奥には広いスペースに立派なソファーが置かれており、正面には坪庭もあって和風に飾られており、多くの入浴後のお客さんがくつろいでいる。

本来の正面の位置にあるフロントで料金を払う際、下足錠(シリンダ錠)を預けてロッカーキーを受け取る形式(サウナ併設のところではしばしばこの形式を採用している)。脱衣場に入ると天井は格子状ではないが、明るい茶系統のデザイン天井で、
室内も和風にきれいに改装されている。スペースがゆったりしているためか、島ロッカーはなく、真ん中に畳風のベンチあり。体重計は低くて斜め上を向いたasano?のアナログ体重計。

さて、浴室に入ると室内は意外なほど
きれいでモダンな感じに改装されている。カラン周りの素材も石が使われていてゴージャスな感じだ。黄色いケロリン桶に「ケロリン」ではなく、オリジナルの「花の湯」の字が刻まれていて、贅沢な心配り。残念ながらペンキ絵はないのだが、男女境壁の上には比較的新しい感じではあるがマジョルカタイルのようなデザインタイルが張られていてきれい。島カランは1列で、カランの配置は8-6-6-4、左手には立ちシャワーパドックが2室、その手前には小さめながらも居心地の良さどうなサウナ室あり(未体験)。

最後に浴槽は左から手前にせり出している湯船で
赤外線で水中から照らされたバイブラ湯(角の丘から流れる小滝あり)、真ん中が水枕付きの8点ジェットの座湯2基、そして右に熱めと書かれた深湯というラインアップで、湯温はどれも42℃強といったところか。なお、お湯は軟水なのであわ立ちの少なく、ぬるっとした感じの残る柔らかいお湯だ。

というわけで、旧中仙道の仲宿入り口に鎮座する大型唐破風銭湯の花の湯は、和風にきれいに改装された元気一杯の威風堂々のモダンレトロ銭湯だった。

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