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水神湯 板橋区仲宿50−1 03-3961-7209 16:00-24:00、日曜は15:00-、金曜休、番台。 アクセス:地下鉄三田線板橋本町駅下車で環7通りを東へ。旧中仙道を南下。5分ほど進んで「板橋」を渡ってすぐの右側。駅から6分の記載。 コメント:旧中仙道の「板橋」脇に鎮座するそれは外観の美しいレトロ銭湯だ。平入りの瓦屋根で玄関上に小さな千鳥屋根のあるこじんまりした造り。よくコインランドリーがある玄関脇の位置には鯛焼き屋やお団子を売る出店があり、ここの前にあるベンチに座ってくつろぎながら「板橋」を眺めることができる。左右に築地塀が連なる大きな銭湯も立派で良いが、ここのようにさりげなく入り口だけが顔を出している銭湯も親しみがあってすっと入りやすい感じがある。 玄関周りの造りは典型的な東京銭湯スタイル。左右の踊り場から上がって、下足箱(鍵は松竹錠)に靴を入れ、引き戸から中へ。玄関も脱衣場の天井も見事な格天井で、昔ながらの木の香りに満ち溢れている。坪庭などはないのだが、天井からは三枚羽の扇風機がぶら下がり、男女境の鏡壁も丸太の木枠のレトロなものだ。体重計はHoukutowのアナログ体重計。島ロッカー1列あり、壁ロッカーの前にベンチが置かれている。横長の冷蔵庫や壁際にある銭湯グッズの陳列棚など、目を見張る品々がそこかしこに散りばめられている。 浴室に入ると正面に富士山のペンキ絵、湖からの景色で湖畔の松林などがあるので、中島師の手によるものか?富士山の山際にたなびく雲がひときわ丁寧に描かれていて見事だ。島カランは1列で、カランの配置は7-5-5-6?、カランのお湯は限りなく熱く、シャワーのお湯は限りなく温い。カラン周りのタイルは比較的きれいなものに張りかえられている。 さて、浴槽群だが、正面には左に円形回転流風呂があり、右に横長長方形の浅湯(弱めのバイブラ)がある。湯温は43℃弱の肌あたりのやさしいお湯だ。そして最後に一番奥の右側に外側に飛び出るような小部屋状の薬湯があり、乳白色の霞と書いてある風呂がある(やや温めで心地がいい)。 そんなわけで、旧中仙道に溶け込むように鎮座している水神湯は、予想を裏切らず趣に溢れた安らぎのレトロ銭湯だ。女将さんも比較的お若くて元気に挨拶をしてくださって、とても気持ちがいい。開店当初の時間帯は年配のお客さんで一杯で、地域にとってはなくてはならない感じの活気に溢れる銭湯。「板橋」とともにいつまでも続いて欲しい銭湯だ。 |
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