訪問記 【2008.11.1】
大山近傍のサウナが売りの「みやこ湯」を訪問。ビル銭湯ながら昔ながらの温泉施設のような妙に魅力的な異色銭湯。右側に併設されたコインランドリーにはみやこ湯と屋号が入っているものの正面には大きくサウナと書いてあるだけ。なぜかオリジナルの暖簾が左右にあってどちらを潜っても共通の玄関に入る。下足箱は左右に分かれていて、男女それぞれの入り口から中へ入る 。
番台を改装しただけのフロントがあって暖簾1枚を隔ててすぐに脱衣場に通じている。脱衣場の中はビル銭湯の脱衣場という事もあって天井は比較的低くてプラスチックレザー張りで、中央にはシャンデリア風の灯りがぶら下がっている。ロッカーは手前壁際のみで、中央にはソファーテーブルが配されていて、灰皿なども健在。男女境は鏡壁になっている。
早速浴室へ。カラン周りなどのタイルは比較的新しいものに張り替えられていてきれい。島カランは1列でカランの配置は7-5-5、湯温・湯量は良好。カランは6角と8 角銀の混合。桶は赤かまたは青の温泉マークがプリントされた睦和の黄色桶。外側には赤いラインが付けられている。座椅子は普及版。左手手前に小さめながらも温度良好の乾式サウ ナ室(脱衣場に張り出すように造られている。値段は込みで600円だからサウナ料金は150 円とリーゾナブル)。左側サウナを出たところに大きな水風呂があってなかなか気持ちがいい。さらに立ちシャワーブースが2基あってこちらの壁際にはカランがない。
浴槽は左側が変則的に手前にせり出した浅湯で、バイブラ湯に続いて5点ジェットの座湯2基がある。小さめの深湯は薬湯になっていて今日は宝珠湯。湯温はどちらも42℃強でちょうどいい感じ。薬湯の方は埋めまくっている若者がいて40℃をきっていたのではないか。そして一番の見所は正面のペンキ絵。中島さんの作で珍しく「ナカジマ」のサイン入りだが日付は入っていなかった。最近良く描かれている赤富士で、山並みだけの絵というのが変わっている。女湯は湖の奥の山が描かれていて、ちょっと見たことのない山で駒ケ岳ではな くて利尻富士かなにかだろうか。
というわけで、大山近傍の昔ながらのビル銭湯のみやこ湯は、サウナや温浴施設が充実しているところへ持ってきてペンキ絵も見られるというレトロファンも嬉しいくつろぎの銭湯だった。サウナも利用してのんびり入るのがいい有り難い銭湯だ。
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