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第二宝湯 dainitakarayu
板橋区仲町33−7
03-3956-3622
16:00-23:30
土曜休、番台
支部ホームページ





訪問記 【2008.7.22】

今日は中板橋の第二宝湯へ。多分兄弟銭湯と思われる宝湯もすぐ傍にあり、どっちにしようか迷って、第二の方に決定。どちらも平入りの瓦屋根の渋いレトロ銭湯なのだが、第二のほうには玄関上に千鳥破風があり、また入り口のすぐ上に木彫りの看板板が掲げられている(第二宝湯と彫られている)のでこれを見たさにこちらに決定。駅からさほど離れてもいないのだが、商店街からは少し離れていて静かな通りに面して建っている。先が一方通行になるためか車の通りも激しくない。


玄関はいると正面が鏡張りになっていて、その上に番台窓があって女将さんの後姿が透けて見える。上がりかまちはは板張りで、下足箱の鍵は桜のプラスチック錠。入り口ドアーはサッシの自動ドアーだが、一歩脱衣場の中に足を踏み入れると昔ながらの脱衣場の風情。番台は結構高くて座っておられる女将さんを見上げる感じ。女将さん、髪が濡れていて風呂上りの様子。しかしこのお方がとっても気持ちがいい挨拶をしてくださる方で、お遍路の判子貰うと、「もう随分回られましたか?」とか、やさしく話しかけてくださる。決しておしゃべりではないのだけど、帰りしなにも「頑張ってくださいね」と笑顔で励ましてくださる。「頑張る」というスタンスでも今はないのだけれども・・・。


脱衣場は格天井、折り返し部分は漆喰なのだが、昔は木が付いていたような跡が残っている。男女境は鏡壁で、ドライヤーは太っ腹の無料。島ロッカーはL時に配置されていて、裏にはソファーテーブルあり。引き戸に仕切られて庭もあって枯山水の岩山あり(緑や池はない)。女性側は外にコインランドリーがあるから庭はないかもしれない。体重計はHokutowのアナログ体重計


浴室に入ると、シンプルな構造なのだがタイルなどは比較的新しいもの。正面はテラコッタのような出っぱったタイルの幾何学模様(花のようにも見えなくはない)。床のタイルの模様は野球のボールの縫い目様。左側に立ちシャワーブース2基。島カランは2列あるが、1列の裏はカランなしなので、カランの配置は4−6−6−6−7、湯温・湯量良好。浴槽は左に円形の浅湯があって真ん中に大きな浮き出るほどのバイブラあり、隣も浅湯で檻(蛙の置物が入っている)からお湯が注がれている。さらに右となりが中で繋がっている深湯2点背ジェット付きの座湯2基あり。湯温は42℃強という感じ。


というわけで、第二宝湯はこれといった技有りの設備があるわけでもないが、質素な瓦屋根の銭湯で、坪庭あり、格天井ありの昔ながらの静かで落ち着いた雰囲気のレトロ銭湯だ。清潔がモットーとも書かれていて、掃除も行き届いていて女将さんも感じがいい気持ちのよい銭湯だ。


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