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日の出湯 北海道函館市湯川町3−2−17 0138-57-8692 6:00-22:00 月曜休、番台。 市電の終点、湯の川で降りたら湯の川に沿って海のほうへ向かう。川を東(左)へ渡ってすぐの路地を右折してさらに海の方へ。すぐの筋を左折してすぐの左側。函館市営熱帯植物園の向かい側。駅から歩けば10‐15分ぐらいはあるか。 コメント:日の出湯の前にある函館市営熱帯植物園の園内では、温泉が絶えず噴出しているのが見られる。というわけで、その「日の出湯」も敷地内に源泉を持つ銭湯というわけで、一般的に見える平屋の一軒家銭湯の外観とは裏腹に、浴室内の雰囲気は湯治場そのものの渋さで、実際宿泊施設が併設されている模様。とにかくコンクリート?製のように見える浴槽の表面がカルシウムを主体とした温泉のがりですっかり覆われており、ところどころは緑色に変色していて、いかにも温泉力が高そうな外観で見るものを圧倒する。 源泉の湯温65℃のお湯をそのまま注いでいるために湯温は当然、めちゃくちゃ高い。そのお湯の注ぎ口を土嚢のようなもので塞ぐことで、流入するお湯の量を調節するようになっており、それで湯温を調節しているのだ。その他にボートの魯のような長い拡販板も用意されていて、当然これで湯船のお湯を拡販するものかと思いきや、何と常連客はこれを使って浴槽上層部のお湯を掻きだしているのだ(つまり熱いお湯は一番上の部分だから掻き混ぜてしまっては下の温い部分まで熱くなってしまうというわけ)。ところで、この主浴槽とは別に小さな副浴槽もあって、こちらはさすがに地元の人も水道水で埋めているようだ。 いきなり、浴槽の話になったが、浴室内の様子はというと、洗い場は横壁1列(カラン7つ)とL字に折れた正面の一部(カラン2つ)のみ。カランは普通の水道水に使われている蛇口で、温泉以外のものに派手さを出さないあたりに逆に渋さが感じられ、温泉そのもので勝負という気迫を感じる。とはいうものの逆にシャワーは温度調節付きの手シャワーが完備されており、あくまで機能を重視した湯治場銭湯という感じがする。 ところで、脱衣場の様子はというとこれはまたごく普通の銭湯の趣で、ベンチに灰皿、乱れ籠にHOKUTOWのちょっとめずらしい、古い台秤があるといった感じ。入り口は番台形式だが、女将さんはいつも女湯の方にいて、番台は空のことが多いようだ。そんなわけで、日の出湯は湯の川源泉にある、伝統的な湯治場銭湯だ。なお、日の出湯の横にはもう一軒の銭湯が並んでいて、こちらは根崎湯。植物園内には「根崎温泉」という石碑が建っているので、「根崎」というのも何やらいわれがありそうだが詳細は不明。 |
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