竹の湯

【2006.3.18】  
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竹の湯
江戸川区篠崎町4−21−15
03-3677-5036
16:00-23:00 月曜休、番台。

アクセス:都営地下鉄新宿線の篠崎駅を降りて南下、はるばる歩いていくと篠崎街道に出る。ここを少し北上して江戸川の方へ進むと左側にある。駅から15分の記載。


コメント:2006年の3月の時点で東京の銭湯の数は1011軒まで減少、そのうち
唐破風のある宮造り銭湯は75軒となっていた。というわけで、今日も宮造り銭湯へ。江戸川区では最近、沢の湯が廃業してしまったので、千代の湯、鯉の湯、幸泉湯、それにここ竹の湯の4軒を残すのみとなっている。

竹の湯は駐車場もいっぱいあって周囲に隣の建物が近接していないので、めずらしく建物の
外観全体を見渡すことができる銭湯だ。唐破風の上には立派な千鳥破風もあって、左右に大きく裾野を広げている。玄関周りは典型的な構造、男女別々の踊り場からあがって、松竹錠の下足箱に靴を入れて、引き戸から中へ入って番台で料金を払う。脱衣場には島ロッカーが横向きに1列あるが、広々していて壁際にもロッカーが並んでいる。手前には外トイレに続く縁側があって、その向こうには緑豊富な坪庭がある。男女の境は背の低い鏡壁、天井は格天井だが、柱時計や3枚羽扇風機などはなく、質素な印象。体重計はデジタルもの。

浴室もなかなか広くて、島カランが2列(ここにはシャワーなしで、横長の鏡あり)、カランの配置は6-5-5-5-5-5で湯温・量はふつう、立ちシャワーブースなどはない。正面には定番のペンキ絵があり、早川師のサインがあって、上州、平成16年12月13日と書いてある。描かれているのは渓流と滝の様子。女湯側は瀬戸内海のような感じだが、珍しく富士山などの山並みは描かれていないようだ。男女境壁は幾何学模様で、それ以外にビジュアルものはない。

さて、最後に
浴槽だが、古典的な浅・深湯。湯温は43℃強でなかなか温まるいいお湯だ。浅湯に2点ジェットと赤外線、深湯に弱いバイブラあり。浴槽のタイルは昔のままのようで、レトロファンにはいい味わいを出していてうれしいが、床の一部はタイルを張替えているようだ。

そんなわけで、数少ない破風屋根の宮造り銭湯の竹の湯は町のはずれの静かで素朴なレトロ銭湯だった。

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