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鷹の湯 taknoyu
江戸川区南小岩7−40−28
03-3658-7850
15:30-25:00
月曜休、番台


訪問記 【2009.4.25】

今日は江戸川区は南小岩の鷹の湯へ。前のぐっちゃんのレポートで、とても珍しい早川さんのペンキ絵があるということで、それを見たくて急きょ訪問。それにしても江戸川区のはずれは遠いいなあ。小岩駅の次はもう市川駅だが、鷹の湯は千葉街道に面していてここを北上すると松戸も近い。

鷹の湯は透かし彫りの懸魚と二十の千鳥破風のある立派な一軒家レトロ銭湯。それでいて玄関回りは綺麗に和風に改装されていて、左側にはコインランドリーがあり、右角からアクセスする造り。L字状に下足箱(新しい松竹錠)があり、左を向いて自動ドアーから中に入る構造。中に入ってみると本来の玄関スペースに出て、正面には男女別々の入り口がある。入り口ドアーの上には男湯、女湯と彫られた立派な摺りガラスあり。そこから中に入ると左手に番台、優しい旦那さんが番台におられて気持ちよくスタンプを押してくださる。

天井は立派な折り返し付き格天井、男女境は鏡壁で、真ん中に島ロッカー。その上には銭湯グッズのほかに植木の花などが飾られていて、ごちゃごちゃと賑やかなのにとても綺麗に整頓されている。掃除も行き届いていて清潔感に溢れている。体重計はデジタル体重計。


浴室へ。さっそくお目当ての早川さんのペンキ絵が眼に飛び込んでくる。これがそうか、と思わず見入ってしまう。覚え書きは平成19年10月1日、信州、早川と書かれている。稜線の低い山々をバックにゆったり流れる渓流が描かれている。珍しいという最初の点は、遠景ではなく、近景が描かれていること。川の向こうの崖には東屋が2軒、まるで川の岸のこちらから眺めている感じ。で、手前には大きな松の木が1本ある小島があり、釣り糸をたらしている人が後ろ向きに描かれている。釣り糸ばかりか浮きもきっちり描かれている。釣り人の背中には「た」と書かれているのだが、これは誰?東屋の奥には大きな広葉樹が書かれているのも珍しい。で、女湯の方は富士山なのだが、コアラやら何やらがシールを張ったように描かれている。


島カランは1列で、カランの配置は3-5-5-6、立ちシャワーブースが左右に3基、カラン回りや浴槽がゴージャスなグレーの石張りで贅沢な改装が施されていて綺麗。カランは8角グレー、桶は鷹の湯と書かれたオリジナルの黄桶。椅子は普及版。浴槽も結構豪華で、右手前に長く張り出すように薬湯(今日は有馬の湯と書かれた茶褐色のぬる湯)。正面は左から7点ジェットの座湯、真ん中にはバイブラと3点ジェット、右側に10点ジェットの樽風呂、さらに右にも赤くライトアップされ、右手の檻からお湯が注がれている浅湯あり。

日曜の夕方ながら、たまたまお客さんが途絶えて自分ひとりになったので、旦那さんと話しをした後に一眼レフでペンキ絵の写真を撮らせていただいた。湯気が立ち込めてレンズがすぐ曇って一苦労。絵について早川さんにしては珍しい構図だけれども特別注文をしたのかと聞くとそうではないと、ただし女湯のほうは子供が喜ぶように漫画をいっぱい描いてくれたのだとのこと。毎年描き換えてもらっていたが、今回は2年空いてしまって秋に描き換えてもらう予定だったと・・


そんなわけで、鷹の湯は本格的瓦屋根の一軒家銭湯でありながら、外も中も綺麗に改装されており、温浴施設も充実、手入れもよくピカピカの優良銭湯だった。ペンキ絵はほんとに珍しい画題、早川さんが故郷の情景を思い出しながら描いたものなのでは・・・。とするとあの釣り人は早川さん自身か?早川ファンは必見のペンキ絵だ。

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