東湯

【2002.12.14】  
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東湯
中央区月島2−9−2
03-3531-5837
15:30-24:00 木曜休→廃業、番台。
都営大江戸線の月島駅で下車したら清澄通り(立体交差の陸橋のない方の通り)をもんじゃ街と反対の方向(南東)へ渡る。交差点から数えて最初の通り(コンビにとスーパーの間)を入ってすぐの右側。駅から1分。

コメント:こじんまりとしているものの瓦葺の破風のきれいなレトロ銭湯だ。角地にあって回りに大きな建物もなく、伸び伸びとした感じであるところがいい。いきなり驚いたことは下足入れが昔ながらの木製のものだったことだ。番台で料金を払って中へ。上を見上げると立派な格天井がある(周囲のアール構造はなし)。高窓や洗い場へ通じる入り口などの材質も古いものがそのまま使われている。島ロッカーに体重計、乱れ籠と定番のものがそろっている。さて、洗い場に入ると中の雰囲気も昔のままで、床や島カラン(中央に1列)のタイルも貼りかえられていない。シャワーがついているのは両側の壁際のカランのみ。配置は6-5-5-5。シャワーの湯量・湯温は普通だが、カランの湯温はとても熱い。浴槽は今となっては大変珍しいことに飾り物が何もない。つまりよく見られるジェットもバブルもないのだ。ただ一箇所、水柱状に湯が沸き出ているところがある。そんなわけでお湯の表面が水を打ったように静かなのが印象的だ。浴槽は浅湯と深湯。温度計はないが、ちょっと熱めの44℃といったところか。本日の薬湯はヘルスケミカル社の酵素風呂(紫)。その上の壁にはもちろん立派なペンキ絵が。平成11.8.21、西穂高と書いてあって、珍しいのは川も湖もなく、霧にかすむような山肌だけが描かれていることだ(女湯側も同様のようだ)。そんな浴室だから立ちシャワーブースなどはもちろんない。とにかく外観も脱衣場も浴室ももかしのままの銭湯で、レトロ好きにはたまらない90点の銭湯だ。惜しむらくは玄関にシャッターが取り付けられていること、柱時計がないこと、洗い場へ入るところの引き戸がサッシになっていることなどだろうか。

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