亀の湯

【2008.5.25】  
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亀の湯
調布市調布ヶ丘3−19−10
0424-82-4268
16:00-23:00、土曜休→2008.6月6日で
廃業、フロント。
アクセス:京王布田駅を降りたら三鷹通りをひたすら北上する。旧甲州街道、さらには甲州街道を越えて進んでいくと左側にある。駅から8分ぐらいか。


コメント:今日(日曜)も仕事だ頑張ろう。で、終ったら速攻、府中の試験所へ。ぎりぎり間に合って、というか窓口が閉まろうとしていたのを頼み込んで、やっとの思いで国際免許書をゲットして目的も果たしたので、最寄の銭湯へ。 年末に腰を痛めてバイクは封印していたので、半年振りのバイクだ。やはり風を切って走ると気持ちがいいなあ。とルンルンで移動。銭湯マップで検索すると、調布には鶴の湯と亀の湯というのがすぐ近くにあるんだ。面白い。確か鶴の湯の方がレトロな感じだったなと記憶をたどりつつも、そういえば亀の湯は止めるの止めないのと話題になっていたっけ、と思い出して、一応亀の湯に行ってみることにした。

亀の湯、暖簾がなくて、傍まで行かないとやってるのかどうかわかりにくい銭湯なのだが、玄関スペースに足を踏み入れてむるとやはり正面にお知らせあり(6月6日をもって閉店・・・)。 さて亀の湯、
大きな千鳥破風のある立派という言葉がぴったりの大きなレトロ銭湯だ。とはいえ玄関周りをレンガ調のタイルで綺麗に改装してあるので、ま近に立つと古さを感じさせない。駐車場脇には綺麗な紫の花も咲き乱れていて、なかなか厳かな雰囲気だ。下足錠は左側壁のみ。正面の自動ドアーから中に入るとすぐ近くの正面にフロントがある。右奥にロビースペースが広がっていて、ゆったりとソファーテーブルが置かれている。早速、料金を払い、お遍路マップに判子をもらって脱衣場へ。

天井はフラットな生地張りなのだが、なんだか格子状の柄が残っている。かつては格天井だったのだろうか。割と広いスペースで、右壁際、手前側、さらには島ロッカーとロッカーも豊富だ。右手前にくぼんだエリア(かつては坪庭?)もあって、自動販売機や新しめのあんま機などが置かれている。トイレも応接間のトイレという感じで、扉がゴージャスな造りのもの。右手前に引き戸があって、外気も吸えるようになっている。男女境にはきれいな化粧台がある。Hoktowのアナログ体重計あり。 で、この脱衣場の最大の注目点は懸魚、そうあの伝統的な懸魚が本来柱時計がある位置に掲げられているのだ。室内で見るとこんなにも大きいのかと目を見張るような代物。そして彫られているのがなんと大きな亀、すばらしい出来栄えで、こんな亀の懸魚は始めて見た。銭湯マニア必見の懸魚であること間違いなし。

さて、浴室へ。島カランは2列、カランの配置は7-5-5-5-3、右手前に
立ちシャワーブースが2基。浴槽は2槽だが、シンプルな深湯(43℃弱)と、広めの浅湯は手前側に丸く張り出していて、変形の楕円形をしている。浅湯には7点ジェットの座湯2基があって、また右側には水柱ができるような大きなバイブラもある。湯加減はとても暖まるいいお湯だ。薪で焚いた井戸水だろうか(未確認)。タイルなどは比較的新しいものに張り替えられていてきれい。で、最後にビジュアル。正面は小さな四角いチップタイルによるタイル絵。実は正面だけでなくて、右手に巻き込むようにもう一服のタイル絵がある。続きの絵柄かと思ったら横のタイル絵は熱帯魚で、正面のは洋風な風景画だった。絵の内容もさることながらこの豆タイルを使ったタイル画というところがなんともレトロ感が漂っていて、ユニークなビジュアルだ。

というわけで、府中に存在する鶴亀の片方の亀の湯は、大きくて静かで(テレビや鳴り物がないので)、ゆっくり落ち着ける安らぎの昭和レトロ銭湯だ。鶴亀そろっていてこそ、鶴亀なので残念。

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