東京レトロを行く > 銭湯目次 > 東京銭湯

寿湯 kotobukiyu
調布市菊野台2−45−2
042-482-4317
15:00-24:00
金曜休(祝は前日休、フロント

サウナ、露天風呂



訪問記 【2008.7.26】

調布は京王線の柴崎駅南の寿湯を訪問。今日はどうしても露天風呂でゆっくりしたい衝動に駆られて銭湯マップで未入湯の露天風呂のある銭湯を検索。杉並、練馬、中野は全軒入っているので、世田谷区、板橋区、北区、渋谷区あたりでチェック。坪庭のあるようなゴージャスで立派なところと思い、ビル銭湯よりはレトロ銭湯併設の露天風呂か?と当たりをつけたが、こういう条件だとほとんどない。露天風呂を備えているのは大抵がビル銭湯やリニューアルニュー銭湯が多い。探すとほんと意外とないもんだよなあ。といういうわけで範囲を広げてみたら調布の寿湯、サウナと露天風呂を売り物にしているし、外観は立派な千鳥破風のあるレトロ銭湯、というわけでここに決定。


多摩地区ということもあって、千鳥破風の立派な建物の周りにも敷地が豊富にあって、建物の右側やら手前側などに駐車場が豊富にある(10台ぐらいは入れるのではないか?)。正面には長い花道があるのだがここは車が入れないようになっているので、車は横や後ろからアクセスしなければならない。そばまで来て見ると、そうここはコミカ風呂なのだ。コミカ風呂なる改装がかなり流行った時期もあったのだろうが、新たな改装でコミカ風呂と書いてあるところはあまりないようだから、この改装業者もわっと出てきて、やるだけやって撤退しているのだろうか。


建物の右角に玄関があって、正面はタイル張りの壁になっている。ただし、正面左側にコインランドリーが別棟で併設されているので、正面壁はガラス張りで、従業員用出入り口なんかも作られている。玄関角にはL字状に下足箱が配されていて(サクラのプラスチック板錠)、自動ドアーから中へ。入ってすぐの右手にフロント、奥のほうは縦長の冷蔵庫や横長のアイスクリーム専用の冷蔵庫などが置かれていて、その奥にベンチのあるロビースペース


男女別々の暖簾を潜って脱衣場へ。まず驚くことは広い広いスペース。銭湯の脱衣場としては破格の広さでは?あとで数えたらロッカーが50個もある。というのも改装で露天風呂とサウナを建物外側に併設したと見えて、その分脱衣場も外側に拡張しているのだ。化粧台もL字状に大きく造ってある。真ん中には
籐製の安楽椅子が4-5個並べてあって、サウナ客がテレビを見ながら途中休憩できるようになっている。内装的には昭和中期的な洋風なつくりになっているので、定番の格天井やアナログ体重計などのアイテムは見られない。


さて、浴室へ。2段天井などは典型的な構造をしているが、上を見あげなければモダンなサウナ入浴施設と言う感じでコミカ風呂の本領発揮という感じ。カランや浴槽の配置も典型的ではなく、島カランが横に2列、カランの配置は3-4-4-4-5、湯温・湯量はちょうどよい。カランは
Waguriの五角銀、桶はもちろんケロリン黄色の普及版。カラン回りなどのタイルも新目のもの。浴槽は男女境壁下にあって、右から珍しく子供用というぐらいの浅湯、次が4点背ジェット2基の座湯電気風呂(これがなかなか強力)、で深湯にきて6点ジェットの樽風呂4点ジェットの立ち湯に近い座湯、最後に淡淡のバイブラ湯という並び。湯温は42℃ぐらい。立ちシャワーブース2基あり。ビジュアルはテラコッタ風の出っ張りタイルでカモメが7羽描かれている(男女境壁、浴槽上)。


最後にお目当ての
露天風呂。期待通り岩組みの大きな本格露天風呂。横には露天の水風呂もあってこれも岩組みなかなか広い。大きな敷地を有効に活かした配置だ。残念なのは緑が全くないことだが、これはご愛嬌か。今回サウナは利用しなかったが、広くて3段ぐらいはありそう。サウナ客もかなり多い。


というわけで、サウナ・露天風呂が売りの寿湯は外観は大きな千鳥破風のレトロな感じだが、地元の人にも人気のリニューアルコミカ風呂だった

東京レトロを行く > 銭湯目次 > 東京銭湯