大正湯

【2002.12.17】  
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大正湯
文京区大塚5−25−18
03-3941-5226
15:30-23:30、月曜休→廃業、番台。
営団地下鉄丸の内線の新大塚駅で下車すると大通りと大通りの交差点にでる。ここは春日通りと南大塚通りが交差しているとこるだが、大きな通りの方(こちらが春日通り)を南下する。その次の信号で右折して階段を下って行くと坂下通りに出る。この道を少し左に進んだ右側。駅から5分。


コメント:外観は正面に破風のない平入りの屋根瓦葺だが、軒が高くて寺社の建物を思わせる趣だ。玄関のつくりは古典的で、正面のタイル絵が小さな福助。これはかわいらしい。下足箱をみてさらにびっくり。昔ながらの木製で古いタイプのさくらの下足錠が付いているのを始めて見つけた。さて中に入ると丈の高い番台、料金を払って脱衣場へ。アールのある格天井、三枚羽根の扇風機に古いマッサージ機と定番の品々がそろっている(ただし、柱時計と庭がないのは少し物足りない?)。奥に大きな木のベンチあり。島ロッカーの他に手前の壁と左サイドの壁にもロッカーがあって数が多い。ロッカー錠をみると、さくらの古いもの2種、SAKURAII、TOKYOと時代によっていろいろなものが混在している。さて、浴室はこじんまりとしているが、正面にはペンキ絵がでんと控えている。リアス式の海岸線の風景だが、ただ「北陸」とだけ書いてある。天井や壁のペンキははげはげで、もうとっくに塗り替えの時期を過ぎている。島カラン1列(ここはシャワーなし)。カランの配置は7-5-5-7。おもむろに椅子(グレーと緑)に座ってシャワー、カランの湯を出して見ると、どちらも水のようだ。実は開業早々に入って男湯の客は自分1人。とまどっていると窯場から若旦那が出てきて順番にシャワーとカランのお湯を出して回っている。近くに来たので湯がぬるいですねというと、「前のが溜まってるんで、すいません」との答え。カランの湯は循環式ではないのでしばらく出さないと暖かいのが出ないのは知っていたが、「カランやシャワーの水を出して回る」という作業が必要だったのを始めて知った(普通は客を入れる前にやる作業なのだろうね?)。さてその後も湯温は今一だったが、湯量だけは良好だった。浴槽は定番の浅湯(2穴ジェット3つに赤ライト2つ)と深湯(床バイブラ)で、浅湯は43℃の表示ながらも42℃ぐらい?深湯は明らかに差があり44℃といったところか。お湯はなかなか良好で独占状態でぽかぽかになった。番台はちょっと耳の遠いおばあさんが担当していてちょっと心配なレトロな銭湯だった。ちなみにその前に覗いて見たすぐ近くの大黒湯は開店前から大勢の人が待っているのが対照的だった。

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