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萬歳湯 banzaiyu
名古屋市西区
浅間2−12−16
052-521-2529
16:00-22:00
水曜休、番台

 



訪問記 【2009.1.11】

名古屋に飛んでいって21時に到着、萬歳湯は23時までのはずだから余裕と思っていたが、なんと22時までと書いてある。間に合ってやれやれ。営業しててくれてもっとやれやれ。地下鉄の舞鶴線の浅間町の駅からも至近。しかしこのあたりってやたら暗くて建物もよく見えん。まあ、町屋風のなかなかレトロな一軒家銭湯のよう。


入り口は男女別だが、暖簾もちゃんと掛かっている。右手の引き戸から中に入るとすぐに左手に番台、おじちゃんがテレビ見ている。東京の大きな銭湯に慣れているせいか、中は狭く感じされる。右手に下足箱があるが10個ぐらい、下足錠はメーカーも書いてないレアーもの。500円出すと100円のおつり。そうか400円なんだ。ほんとに狭くて真ん中にベンチがあるだけ。外側のロッカー(SEKIYA錠)に荷物を押し込む。天井は一応格子状になっているが、えらく低くて近くに迫ってきている感じ。体重計はYAMATOの小型のもの。


こちら独特の中室のようなものがあって、両側にタイル張りの流しあり。そこを通り抜けて浴室へ。ここも結構狭いね。左手の男女境に浴槽が縦に伸びていて、3槽構造かな、手前が深湯、真ん中が浅湯(バイブラあり)、で一番奥がちょっと膨らんでいて、なんと電気風呂(結構強い)になっている。温度はどれも42℃強といったところで、あまり差がない。奥の浴槽の左手壁際に岩が乗っていて、何と大きな鯉の焼き物?がくっついている。


カランは右手壁際に8機と浴槽手前に2機。カランは鶴亀の碁石状の赤青、鶴の絵の入ったものと亀の子6角のものが混在。桶はオレンジ無地とケロリン黄桶(小)が混在。椅子はM字緑(大)。カラン周りも風呂も小さなモザイクタイル尽くしで、これからいく多治見のタイル展を彷彿とさせる。さすが名古屋。湯温もちょうどいいぞ。床も幾何学模様のタイルが貼られていて、ほんとレトロタイルでいっぱい。そして正面はもちろんモザイクタイル、欧風の湖水の様子が描かれている。この銭湯は湯気抜きが見当たらず、浴室全体が湯気で立ち込めていて視界が悪い。すごい長髪のおじさんが髪の毛を洗っていて、始めは間違えて女湯に入ってしまったのかと思ってびびったが、よくみるとおじさんだった。他には若いおにいさんと、常連風のおっちゃん(あとから来てさっさと洗って出て行った)。ゆっくり上がると自分が最後で、おじちゃんが店じまいを始めた(21時50分ごろ)。


というわけで、名古屋駅からちょっと外れた浅間町の静かな路地裏に建つ萬歳湯は昔ながらのこじんまりした名古屋レトロ銭湯だった。

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