大和湯


【2004.10.27】  
銭湯の内部を見る

大和湯
足立区島根2−19−7
03-3883-8395
15:45-23:00 木曜休、番台。
東武伊勢崎線の梅島駅で降りて、駅前を南北に走っている旧日光街道を北上する。環状7号線を越えて、しばらく行った右側。建物の前に短い花道あり。西新井駅から行く場合は、環状7号線を東進して左折してから旧日光街道に入ってもいい。距離的には梅島駅からのほうが近そうだが、銭湯マップには西新井駅からバスを利用する案内になっている。ただし、バスの本数は少なそう。徒歩でも駅から10分程度か。

短いながらも花道があって引き込んだところにある典型的な宮造り銭湯。立派な懸魚の付いた大きな唐破風屋根が覆い被さるようにそびえ建っている、木の香の残る昔ながらの銭湯だ。玄関も昔ながらのタイル敷き。男女の入り口引き戸の上、欄干のガラス窓には大きく「男湯」、「女湯」の透かし文字が刻まれている。脱衣場に入ると右手に番台、高い折り返し格天井の昔ながらの風情だ。手前には坪庭も残されており、庭へ通じる木製の引き戸の手前に長いすが置かれている。左壁の他、中央に横向きの島ロッカー。Keihokuの貫目入りの背の高いアナログ体重計あり。
浴室へ。正面はペンキ絵かと思いきや何と舞台のように奥に掘られた箱型スペースに岩山が築かれており、それが蔦系の緑で覆い尽くされている。こんな造作は見たことがない。島カランは1列で、横長鏡とカランのみの古典的な構造。カラン台上のタイルも昔ながらの群青の豆タイルが使われたままで、レトロな雰囲気が残されている(床などのタイルは2代目のものか?)。カランの配置は6-6-6-6で、湯温・湯量はまずまず。右手前に立ちシャワーブース1基。浴槽は古典的な浅・深2槽で、浅湯はバイブラ湯となっているのだが、深湯は濃い目の草津の湯。湯温は43℃ぐらいと熱めで軟らかいいいお湯だ。この薬湯の硫黄の香が浴室内に漂っている。さらに男女境壁の上には山岳地帯の山並みが描かれたモザイクタイル絵もある。
そんなわけで大和湯は、ペンキ絵がないのが以外だったが、全体としては外観どおりに古典的な形式が残されている木と硫黄の香り漂うレトロな銭湯だった。

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