松の湯



【2003.7.17】  
銭湯の内部を見る

松の湯
足立区本木町2−26−9
03-3886-6365
16:00-23:00 金曜休、番台。
最寄駅は東武伊勢崎線の西新井駅もしくは大師前駅だが、駅からはかなり(15分ぐらい?)ある。どちらの駅も環7に近く、これを満願寺前交差点に進み、ここで交差する尾竹橋通りを南下していく。この通りには西新井大師と北千住駅を結ぶバスが走っているが、本数は少ない(1時間に2本ほど)。本木2丁目のバス亭の手前を右折して少し入ったところの左側にある。このあたりは路地が入り組んでいるので、一歩中に入るとなかなか現在地がつかむにくい。やはり銭湯の煙突が目安か。
路地から少し引っ込んだところに全景が現れる。こじんまりとしてはいるが、縦横に小さな千鳥破風の瓦屋根を配したレトロな銭湯だ。屋号の通り、左の中庭から立派な松ノ木が伸び上がっている。げ魚はないが、玄関正面に章仙作の七福神の宝船を描いた見事なタイル絵が出迎えてくれる。番台から中に入ると定番の高い格天井があって、すぐに洗い場正面に描かれたペンキ絵の水色が目に飛び込んでくる。さらに右奥に東屋風の休憩所が飛び出すように作られていて、その正面、洗い場脇の中庭を眺めながら煙草が吸える趣向になっている(欄干あり)。脱衣場に食い入るようにサウナ室が増設されているので、脱衣場はことのほか狭く、ロッカーも手前壁際などに少々あるのみ。洗い場もこじんまりしていて、島カラン1列(鏡のみ)で、右手前に立ちシャワーブース1基。カランの配置は6-4-4-5。カランの湯量、湯温はやや控えめ。男女境に湖水のタイル絵、ペンキ絵は早川師によるもの(上州、老沼、平成13年5月20日とある。女湯になんと赤富士が!)。ペンキ絵下には熱帯魚の細かいタイルチップ絵。浴槽は3槽。左2穴ジェット2基(水枕付き)、中央は水柱1本の熱湯(46℃の表示)、右がバイブラ湯で42℃と温めの設定の薬湯(カルシウム)。お湯は薪で炊いたお湯でとにかく気持ちいい。そんなわけで、足立の住宅地のど真ん中にある外観も美しいレトロ銭湯だ。

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