めぐみ湯

【2008.4.22】  
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めぐみ湯
足立区綾瀬5−20−6
03-3620-8021
15:00-23:00、日曜は7:00-11:00も営業、月曜休
、番台。
アクセス:JR常磐線もしくは地下鉄千代田線の綾瀬駅の北口にでる。駅前通りを東へ進み、綾瀬小の角を左折して北上する。しばらく進んで信号を2つ越えた次の路地を右折してすぐの右側にある。駅から10分の記載。


コメント:綾瀬駅の南側は葛飾区で銭湯が一杯残っているのに綾瀬駅の北側の足立区はえらく銭湯がまばら。恵びす湯はだいぶ前に廃業しているからめぐみ湯がなくなると金子湯を残すばかりだ。住宅街と言えば住宅街でそんなに過疎的な印象はないのだけれど、そういう問題ではないかもしれない。→(2008.4.30に一時休業後、現在は再開)

めぐみ湯は青い瓦屋根のちょっと当たらし目の、それでいていい雰囲気の
一軒屋レトロ銭湯だ。左右に伸びる築地塀も立派でコインランドリーもないので全体として昔ながらの美しいシルエットが残っている銭湯だ。暖簾はオリジナルのトンボが描かれたおそらく麻の暖簾で、すがすがしい感じのもの。玄関上の欄干にはめ込まれたガラス窓の文様とめぐみ湯という文字が控えめでいい感じだ。玄関を入ると左右の踊り場の壁だけではなくて、正面にも下足箱がある、と思ったら下足錠の付いた傘入れだった。

サッシの引き戸を開けて脱衣場へ。 番台には小柄なお婆さんが埋もれるように座っておられる。銭湯めぐりの判子を頼むも場所が解らないと(結局帰り際に若女将にもらうことができた)。格天井ではないが、
3枚羽根の扇風機がぶら下がっている。もと坪庭であったと思われる場所に小部屋が増設されていて、喫煙室となっている。珍しく脱衣場にも灰皿が置かれていたが・・・。昔のまんまというか、喫煙令が敷かれる前の時代にタイムトリップした感じ。島ロッカーは横向きに1列、あちこちに長椅子が置かれていて、年寄りには有り難いのでは。体重計はタナカの古いアナログ体重計

洗い場へ。正面壁にはペンキ絵がないのだが、
昔ながらの豆タイルが下の方に敷き詰められており、もともとペンキ絵はなかったようだ。その代わり男女境壁には横長の立派なチップタイル絵があって、遠景の富士山と富士五湖(おそらく河口湖)が描かれている。浴槽が珍しく1槽(左端にバイブラ、2点背ジェット2基)。本来の浅湯と深湯の敷居がないという感じで、後から取っ払ったのかとも思ったが、底も同じ深さなので、もともと1槽だったようだ。湯温は42℃ぐらいと温めなのだが妙に温まるいいお湯だ(こういう事もあるのかの改めて気づく。お湯の水質のためか温泉のよう)。島カラン(シャワーなし)は1列で、カランの配置は7−6−8、湯温は熱めで湯量は普通。立ちシャワーブースはない。浴槽周りやカラン周りは石材が使われた改装がなされていて、ちょっとゴージャスな感じ。タイル絵周りにもレンガタイルで縁取りされていてきれい。

というわけで、綾瀬北のめぐみ湯は、地味で派手さはないもののところどころが小粋で、昭和の色濃い昔ながらのいい銭湯だ。こういう銭湯はだんだん減ってきてしまったような。やはり惜しまれますねえ。→(2008.4.30に一時休業後、現在は再開)

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