美登利湯

【2004.10.18】  
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美登利湯
足立区千住旭町25−11
03-3881-6626
16:00-23:30 火曜休、番台。
北千住駅中央のガード下通路を通って東口へ出る。東口の駅前通りを進みしばらく直進。突き当りを左折してすぐの左側。駅から6分。


コメント:北千住はほんとに銭湯王国。行っても行ってもまだいい銭湯が目白押しだ。それにしても南口の千代の湯の廃業は惜しいし、かつてあった帝国湯というのもどんな銭湯だったのだろうかと思いを馳せる。さて、美登利湯、商店街の一角に並んで建っている瓦屋根銭湯。2重の千鳥破風屋根に波模様の懸魚も付いている典型的な東京型銭湯だ。左右の踊り場で靴を脱いで(下足錠は松竹錠)、引き戸を抜ければ番台。おばちゃんが座っていて気持ちよく挨拶してくれる。脱衣場は天井高く(ベージュ系の折り上げ格天井)、ちょうど扇風機を回し始めているところだった(恐らく3枚羽根だが回っているとわからないものだ)。かつての庭部分(手前側)はつぶされてコインランドリーになっている。島ローカーが1列。窓際に乱れ籠がたくさん積んであるが、あまり使われていないようだ。テーブル・椅子、TANAKAのアナログ体重計あり。あと、牛乳の自動販売機が置いてあるところが珍しい。
浴室に入ってみるとなんと人でいっぱいだ(平日の6時ごろ)。ざっと数えて脱衣場にいる人も入れると15人ぐらい。この時間帯はもちろんご老人が多いのだが、普通は開店直後に混雑することから考えると随分盛況な感じがする。
構造は島カランが1列、カランの配置は6-5-5-6(カランの湯温・量ともに良好)で、右端に立ちシャワーブース1基備え付けられている。正面に早川師の手による富士山のペンキ絵(男女にまたがるような構図で、男湯側の裾野はお得意の波の弾ける海辺と岩場が描かれている。西伊豆、14年8月20日、早川と覚書がある)。タイル等は比較的新しいものに貼りかえられていて、浴槽は浅・深の2槽。深湯の端に8点ジェットの座湯があり、浅湯はバイブラとなっている。湯温43℃ぐらいのやわらかくてとてもいいお湯だ。さらに男女境壁に洋風の湖畔を描いたモザイクタイル絵もある。
そんなわけで、美登利湯は北千住北の商店街の中にあり人気のある地元密着型の典型的な東京レトロ銭湯だ。

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