弁天湯

【2004.11.8】  
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弁天湯
足立区千住旭町15−13
03-3882-9726
15:30-23:00 7、17、27日休、番台。
北千住駅中央のガード下通路を通って東口へ出る。東口の駅前通りを進み、商店街の真中を過ぎたあたり、右側に佐藤?歯科医院がある角を右折してしばらく進んだ左の角にある。正面入り口はさらに右折したところにある。駅から5分。


コメント:北千住駅から歩いて行ける銭湯も弁天湯で9軒目(それでもまだ6軒ある)。今日は南千住の草津湯からのはしごで、以前から是非訪れてみたかった銭湯の1つ。先日テレビでこの銭湯のペンキ絵の描き換えの様子が放送されていたが、おばちゃん曰く、「これからもずっと早川さんに描いてもらいたい」と。
住宅街の中に収まるように建っていて、外観は瓦葺きの平入り(小さな千鳥破風あり)のこじんまりとしたレトロ銭湯だ。玄関の構造は典型的な左右の踊り場と番台裏の正面からなる。ここに大きめの傘入れ用の段箱が置かれ、上の壁におもしろい数珠暖簾が掛けられている。そして下足錠は何と東京では珍しい鶴亀錠だった。引き戸を開けて中へ。番台にはテレビで見た例のおばちゃんが座っていて、笑顔が自然で気持ちがいい。脱衣場の中の規模は思った通りこじんまりとしたものだが、驚いたのは折り返し格天井から釣り下がられた3枚羽根の扇風機に4つのデコレーション電球がついていて、さながらシャンデリアのようになっていること、そしてもう1つ、本来柱時計のある位置に大黒様か何かの木の置物が鎮座していることだ。そんなわけで何となく脱衣場全体がよく見かける簡素な感じではなくて、ゴージャスな雰囲気に満たされている。手前には手入れの行く届いた坪庭も健在でちゃんと明かりも灯っていて、夜間でもきれいな庭が鑑賞できるのだ。その庭の見える位置にリラックスソファーと手動(というか足動)の足マッサージ機、血圧測定器などが置かれており、ゆっくりのんびりくつろげるようになっている。また、男女境の鏡壁下には畳の休憩ベット(椅子?)があり、ここに座ってドライヤーを使うことができる。島ロッカー1列。Keihokuのアナログ体重計あり。
さて、浴室。規模はそれなりで島カラン1列、カランの配置は6-5-5-4(湯温・量良好)で、立ちシャワーブース1基あり。正面には平成16年7月29日に描き代えられた早川師による真新しいペンキ絵(和歌山、瀞渓、と書かれており、女湯側が富士山)が美しい。浴槽は浅・深湯の典型的な2槽で、狭い深湯にバイブラがあり、広い浅湯に1本背ジェットが数条、右よりに赤外線が灯っている。湯温は43℃ぐらいとちょうどいい感じだ。なお、カランや浴槽のタイルは比較的落ち着いた感じの大理石模様の緑の石貼りになっており、その他の壁の部分は新しくて綺麗なタイルに張りかえられている(花房がらの模様あり)。
というわけで、こじんまりとしたレトロ銭湯でありながら、ちょっとゴージャスでなおかつ暖かみの感じられるほのぼのとした癒し系銭湯だ。

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