山登りのエネルギー | ||||||||||||||||||||||
山登りは運動である。 運動とは,筋肉で体を動かすことである。 では,そのエネルギーを我々はどうやって生み出しているのか。 エネルギーは,食物栄養素(炭水化物,脂肪)を酸素で燃やすことにより生まれる。 つまり山に登る運動というのは,体の中の炭水化物と脂肪と酸素により生み出されているのである。 酸素は呼吸により,体内に取り入れることができる。 が,この炭水化物と脂肪は,その性質を比べると,とても興味深い性質がある。 |
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この表をよく見ると,山登りでの2つの栄養素の大切さがよくわかる。 つまり,脂肪と炭水化物を半分ずつ混ぜて,エネルギーを出すとしても,3時間経てば,炭水化物はなく なり,エネルギー源は脂肪がたよりとなる。しかし,その脂肪は,筋のエネルギー源となるが,脳の力には なれない。膨大に蓄えられているはずの脂肪は燃やしたくても,実は炭水化物が一緒でない燃えない。 そう,3時間も山登りを続けていれば,脳の働きは悪くなり,筋肉は動きづらくなってしまうという ことである。 実は体は防御反応があり,この炭水化物がなくなったら,代替えのものを使って脂肪を燃やしてエネル ギーに変えようとする。代替えとはたんぱく質である。炭水化物がなくなった後は,大切な筋肉を食いつ ぶしながら,エネルギーを作るはめに陥ってしまい,鍛えるどころか筋肉を痛めることになってしまう。 ということは,山登りにおいては,炭水化物を補給しながら歩くことで,膨大に蓄えた脂肪をも利用して, エネルギー源とすることが可能となるのである。 では,炭水化物とは何か?大きく分けると,でんぷん類と糖類に分けられる。 |
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などと難しく見てみたが,簡単にいうと,「腹が減った状態で歩かないこと」, ばてたら,甘いものを口に入れると元気になるということである。 楽しく食べて,楽しく歩きましょう。(笑) |
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参考文献 「登山の運動生理学百科」山本正嘉著 東京新聞出版 | ||||||||||||||||||||||
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