今年初めの山は多良山系へ。
大晦日の黒髪山を歩いて、足の調子がとてもいい感じだった。
あまり疲れがなく、ずっと歩けそうな感じ。
そうだ、あの道をやっちゃおう。
郡岳〜経ヶ岳の縦走路。
あなどることができない道。
繰り返す起伏にいつしか疲れてしまう道。
眺めは皆無なのに、歩くだけでうれしくなる落ち葉の道。
自分に歩けるかいつも挑戦する気持ちで歩いた道。
数年前、足を骨折した時、もう山は歩けないかなあと思った。
退院後、低山なら登れるかと安堵したが、
もう郡岳から経ヶ岳のような道は無理だなあと思った。
今回もやっぱり自分に挑戦である。
この道を歩いたのは、12年前。
郡岳〜経ヶ岳〜五家原岳を歩いた。
歩けたうれしさに浸った山歩きだった。
さあ、12年後の骨折を経験した私は、最後まで歩けるか。
今回は、経ヶ岳までを設定する。
足の様子を見て、岩屋越やツゲ尾からのエスケープも想定内とする。
前の日に車を八丁林道駐車場に停め、
帰省中の息子に朝、郡岳西登山口まで送ってもらう。
なぜか、このルートの始まりは西登山口と決めている。
郡岳への道は静寂の道。
今日はイノシシとの遭遇もない。
郡岳山頂で一休みし、さあ縦走路へ。
美しい小道の歩きが続く。
途中、ルートを見失いかけた時は、戻ってテープを確認する。
迷いそうな場所のテープがありがたい。
この縦走路、全く眺めはないのだが、途中、経ヶ岳が見える場所がある。
経ヶ岳はまだまだ遠くだ。
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楽しく美しい道を歩いているうちに岩屋越へ。
この縦走路の核心は、岩屋越を過ぎてからである。
美しく楽しい道なのだが、小ピークの繰り返しとなる。
あと少しだからとずっと踏ん張って登っていると、最後は疲れが足に来る。
そうならない為には、登りはゆっくりを心がける。
今日は、いくつのピークがあるか数えてみた。
ここでいうピークは、顕著のピークという意味ではなく、
体感として登りがあると感じたところをmyピークとしてカウントしてみた。
岩屋越からツゲ尾までのmyピークは17もある。
狸だまりは4myピーク目。
釜伏山は7myピーク目。
822Pは11myピーク目。
12myピークの急坂は一番の辛抱しどころ。
14myピークはちょっとした崖登り。
ツゲ尾に着いて、さあどうするか考える。
考えるまでもない、経ヶ岳に行こう。
ツゲ尾から経ヶ岳山頂までが、今日一番のきいつ道となった。
経ヶ岳に着くとほっとする。
午後2時頃の山頂だが、数名の方が登ってこられた。
静かな山頂である。
ここから振り返って見る郡岳からの縦走路。
歩いてきた道を眺めるこの瞬間がうれしい。
山頂でコーヒーを飲んでゆっくりして下山路へ。
中山越から下山する。
思ったよりしっかりした足取りで歩ける自分がうれしい。
今日の歩きを自分なり分析してみた。
各地点を歩く速さは12年前から大幅に変わっていない。
しかし、休憩の数と一回に要する時間が増えていた。
12年前は、5分休憩すればスタートしていたところだが、
今回は10分休まないと、よしという気持ちにならない。
これが年というものか。
要した時間は、約9時間。
そのうち行動時間は7時間。
休憩時間は2時間である。
ん〜、こりゃ五家原までは無理だなあ。
大好きな郡岳から経ヶ岳への縦走路、
気負わず、時々歩きたい気持ちになった。
足を骨折した時は悲嘆にくれたが、
これだけ歩ければ満足である。
このお気に入りの縦走路、
また歩こう。
ここが歩ければ、祖母山を歩くことを許してもらえた気がする。
尾平〜黒金尾根〜祖母山〜宮原〜尾平。
次の楽しい目標である。
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