2019 12.09 舞岳〜多良岳

一人で登る

八丁登山口駐車場〜1時間20分〜舞岳〜1時間30分〜多良岳〜15分〜座禅岩
〜20分〜金泉寺〜60分〜八丁登山口駐車場

約8.5km 累積標高差850m  荷12kg 時間約6時間


今日は多良山系をたっぷり歩きたい。
毎回、多良岳に着き、座禅岩まで行こうと思うが、多くの先客があり、断念していた。
今日は平日なので、座禅岩に行けることを楽しみに登山口に向かう。

出発が予定より遅れ、経ヶ岳〜座禅岩は時間的に難しそうだ。
夕方の飛行機で対馬に戻らなければならない。

急遽、舞岳を経由しての多良岳方面へとルートを変更する。

舞岳のいきなりの急登はなかなか痺れる。
が、もう登りがきついと思った頃、一端平坦になったりする。
楽しい冬枯れの道だ。

 

展望のよい岩場に着いて、小休止。
遠望はきかないが、ここに座る時間はいつも過去、今の人生を反芻する機会となる。

舞岳直前に来て、ふと、昨年度4月に無くしたお気に入りのストックのことを思い出した。
妻と中山越から舞岳を下り、シャクナゲを観賞したときのことだ。
舞岳の標識を経由して、足の置き所に気を遣う急な下りがある。
そこで、妻のストックを預かり、ストック二本を持って下っていたとき、
私のストックの紐がほどけて、ストックが斜面を落ちていった。
その後、斜面を探したが見つからなかった。
妻を同行していたこともあり、ストックをあきらめたのが昨年4月。

舞岳にルート変更したときから、ストックツー再捜査を決めていた。
きっと枯れ葉に埋もれ、錆びて使い物にはならないだろうが、
山の苦楽を共にした道具を放置しておくのは忍びない。
舞岳山頂の手前の斜面に付き、滑らないように注意しながら、
斜面を渡りストックを探す。

「あっ、あった。」
落ち葉の中にあるはずという思い込みは、木の根っこにひっかかっていた。
拾い上げ、伸び縮みさせてみると、錆びておらず、使用可能で驚いた。

 

奇跡の発見に、胸を弾ませながら多良岳を目指す。

絶好の天気の今日は、山を歩くだけで幸せな気持ちになる。

多良岳に着いて、座禅岩を眺めると先客がある。
多良岳で弁当と食べて、座禅岩に向かった。

座禅岩からの眺めはいつきても格別だ。
人生にこの時間があるだけで豊かになる気がする。

さあ、下山下山。

晩秋から冬を迎えた多良の道を感じながら歩いて行った。

 


 
山登りTOP