2019 10.19  白嶽〜有明山

一人で登る

白嶽洲藻登山口〜65分〜西岩峰〜25分〜鳥居〜2時間〜上見坂登山口〜2時間30分有明山〜60分〜八幡神社
約16.5km 累積標高差1200m  荷14kg 時間約8時間
30分(ゆっくり休憩)

いつもは、白嶽ピストンの山歩きなのだが、
先週、上見坂方面を歩いてみて、結構歩けそうな感触と、
長く歩く山歩きの楽しい気持ちを思い出した。

というわけで、今日は白嶽を経て、有明山まで歩くことにした。
が、このルートを歩くには、ひと工夫が必要である。

厳原に車をデポし、白嶽登山口まで送ってもらう必要がある。
ということは、妻が対馬に来ているときでないと無理である。

ちょうど妻が来たので、前日、厳原に車を停め、
朝、妻の車で登山口まで送ってもらう。

しかし、今日の不安は、前日が雨だったこと。
登山口前に川を車で横切るところがある。
昔は舗装路の下を川の水が通っていたのだが、
石がつまってきたのか、道の上を常時川の水が流れるようになった。
この場所が、川の水かさが増すと、車で通れなくなる。

どきどきしながら、その場所に着くと、
おおっ、水はさほどではない。
よかった。

この先は道が荒れており、妻に車で戻らせるのは申し訳ないので、ここで下ろしてもらう。
妻の車は川を横切って颯爽と姿を消した。

 

朝の静かな道をてくてくと歩き出す。
今日は長丁場、ゆっくり歩こう。

山頂に着くと、風が気持ちよい。
ガスがやっと晴れかけた感じで、
雌岳が雲に包まれたり、晴れたりを繰り返す幻想的な風景が繰り広げられる。

 

しばし体を冷やして、先に進む。
前日が雨だったので、今日は登山道で時々出会う沢道に水が賑やかに流れている。

上見坂登山口までの道は、久しぶりに歩くが、
ああ、こんな道だったと思い出す。

思いがけず開けて、作業道ができていたりで、
時々びっくりしながら、歩き進めた。

権現山を経て、林道を歩く。
さて、今日も弁当を持ってきているので、
腹が減ったと思ったところで食べようと思うのだが、
今日も腹が減らない。

歩き始めて4時間近くなるが、まだ空腹が来ない。
空腹ではないのだが、なんか頭が痛くなってきた。

こりゃいかんと、弁当を食べる場所を探す。
どうせなら、眺めがいいところがいい。
と、品定めしているところに、一気に開けた場所に出た。

 

弁当を広げて至福の時間。
が、最初はいなかったが、トンビが上で旋回を始めている。
対馬のトンビは、平気で弁当を奪いに来る。
真剣にとられてたまるか最新の注意を払い、弁当を頬張った。
野生の一動物に戻った気がした。

その後は佐須峠を経て、有明山へ。

 

有明山山頂は、誰もいない静かな時間。
ここまで、誰にも会わない山旅だった。

シートを敷いて、コーヒーを入れていると、
雨がポツポツと落ちてきた。
が、レインスーツを改めて羽織る気力はもうない。

コーヒーを味わっているうちに、パラパラ雨は過ぎていった。
ここまで歩いた満足感とちょっとした睡魔もあり、
シートを上で10分ほどまどろむ。

さて、我に返って下山開始。
有明山の下山路も台風の影響を受け、かなり荒れ気味だった。
滑らないように慎重に下った。

長い距離を歩けたことに満足の山歩きだった。
対馬でもこの長い距離の歩きを続けていきたいものだ。

体中に疲労と達成感が広がった。

 


 
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