前日の雨の多良歩きで、全身が筋肉痛である。 ６月の足指の骨折以来、身体がなまりきっていた。 予報が変わり、夕方まで天気が持ちそうなので、妻がどこか登ろうという。 近場の郡岳に行くことにした。 台風の前日、予報は雨だったので、南登山口には車が一台あるのみだった。 林道工事のため、新たに案内されている道を進む。 林道と交わるあたりから、もとの登山道に入る。 ゆるやかな心地よい登りの道を歩く。 自然を感じながら歩くこの道が好きだ。 左右の林の美しさを感じながら歩く。 と、そろそろ同じような眺めに飽きた頃、少し登りがきつくなる。 山頂が近いことに証である。 山頂に着くと、誰もいない。 ススキの原にシートを敷いて、弁当とする。 この弁当が山登りの楽しみになっている。 思いがけない天気の中、眺めをたっぶり楽しんだ。 私にとっては、筋肉痛のリハビリ登山となった。
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