やっととった夏期休暇、テント泊しながら山に繰り出すぞと張り切っていたが、 予報は数日雨が続くようだ。 今日の予報は、午後から雨。 まあ、後半は雨でもいいかと八丁谷前の駐車場に車を停める。 と、雨がしっかり降り出した。 まいった、出だしから雨か・・・ レインスーツ、レインハットを身につけ、大払谷を目指す。 このところ、ゆっくり歩きが多いものだから、 昔のように息を切らしながら駆け上がる歩きではなくなってきた。 昔は脈拍140回/分で登ってちょうど楽しかったが、 今は130回/分くらいがちょうどよい。 息が乱れない程度の歩きである。 が、大払谷に来るとそうもいかない、息を切らして登っていく。 そして、ロープがある岩場の終点で振り返る。 いやあ、いつも自分の非力さを実感させてくれる道だ。 経ヶ岳山頂は誰もいない。 山頂にいる間は雨も上がってくれた。 今日はゆっくり独り占め。 さてと、腰を上げて先に進む。 今日の目標は座禅岩。 滑りそうな道を木をつかみながら慎重に歩いていく。 今日足をくじいても、きっと誰とも会わない。 Yamapで見守り機能を使っている。 登山開始から、登山終了まで、何時にどこにいたかを記録し、 地図上に表示して示してくれる。 その詳細がメールで妻に行くようになっている。 遭難したら、妻がそのメールを見せればなんとかなるだろう。 西岳に登って、先を考えるが、多良岳、座禅岩は白いガスの中。 今日は金泉寺にするか。 金泉寺の軒下で一人、この頃はまた雨が強くなってきた。 雨だれを聞きながらおにぎりを頬張る。 雨の中の一人の金泉寺も趣がある。 が、台風前の雨の勢いが増すので、沢が渡れなくなっては大変。 すぐに、下山を始める。 下り出すと、あれあれ、下りの筋肉が衰えていることを実感する。 おまけに登山靴の中に水が染みてきて、気持ち悪いことこの上ない。 もう、登山靴も寿命かなあ。 今日の下山中、疲れと寒さと足の濡れのためか、馬鹿なことが頭をよぎった。 イノシシは手負いでない限り襲ってこない・・・ 多良山系には熊はいない・・・ が、誰かがニシキヘビを放っていたら・・・ 私は、ニシキヘビに絞められ、飲み込まれ、この世から忽然と姿を消すことなる・・・ 怖っ・・・ 雨の一人の山は脳を普通でなくしてしまう。 ヘビ一匹に遭うこともなく、無事駐車場に着いた。 終わって見れば、雨の多良もまたよしである。 雨の山は緑がみずみずしく、いきいきとしていた。 |
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