夏の低山登りは、暑さ覚悟となる。 この暑さ、誰もいないはずと思い、登山口に着くと車が2台。 どちらも違う県の県外ナンバーである。 酷暑の低山登山は、山に誰かいると思うとうれしくなる。 登り始めると、前回と少し風が変わった気がする。 湿った夏の熱風ではなく、汗を冷やしてくれる乾いた風である。 始めは調子がよかったが、いやいや鳥居を過ぎると、ばててきた。 左足中指骨折以来の体力の減退がなかなか取り戻せないようだ。 途中、休み休み歩く。 が、真夏の体を冷やす手だてのない歩きではなく、 風を浴びて佇む時間もまたいいと思える季節になってきた。 途中、県外ナンバーの登山者の方々とすれ違う。 ということは、山頂は私一人の時間となるようだ。 山頂の風を楽しみにしていたが、山頂は陽が強く、 風の涼しさより、浴びせられる日光に軍配が上がっている。 西側の端に座り込み、陽を避けると、涼しい風が体を包む。 しばし、体を冷やす時間を過ごした。 今日は十分山頂を満喫したので、岩のテラスには寄らずに下山することにした。 と、山頂下の広場にいると、一人の登山者が登ってきた。 Yashiさんだ。 久しぶりに会った。 その後は岩のテラスに寄って、長い時間話をした。 Yashiさんは、私のことを山の師匠と呼んで下さるが、 私がこれから取り組むことについてyashiさんが詳しく、 こちらのジャンルでは私の師匠と呼ばせていただくことになった。 その後は話をしながらゆっくり下山。 鳥居を過ぎると14時前。 韓国人の登山者が話しかけたきた。 どうやら、有明山に行けるかどうか聞きたいようだ。 この時間から有明山を目指すのは無謀だと、 身振りを交えて必死に伝える。 有明山まで、ここからだと4時間弱かかる。 下山を含めれば5時間半。 無理なことが、どうやら理解してもらえたようだ。 低山ではあるものの、あなどることなかれ。 久しぶりに山で長い時間を過ごした。 対馬はお盆を過ぎると、秋の気配が漂い出す。 夜はクーラーがなくてもよい気温になる。 空にはアカトンボが舞い始める。 秋の山が楽しみになってきた。 |
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