暑い日が続く。 夏の低山はつらい。 去年の暑さほどではないにしろ、山に向かうには勇気がいる。 しかし、その暑さを少しでも回避する手を考えた。 それは、早朝登山だ。 いつもは9時頃から登山を開始するのだが、 6時頃から登り出せば、9時前に登山が完了する。 30度になる前に山頂に着くという算段だ。 早起きをして、白嶽登山口に向かう。 当たり前だが、他の車はない。 登山口の温度は、24度。 よし。 登山口に着くと、新しい看板が設置されていた。 さあ、登ろうと思うが、とても眠い。 結局、車の中で小1時間ほど仮眠して、7時過ぎの出発となった。 涼しくはあるのだろうが、登りにかかると汗が噴き出る。 気温は高くないが、湿気はすごい。 早朝の山道は静かである。 鳥の声はない、風の音もない。 ただ、耳まわりには羽虫が飛び回る。 早朝ならスズメバチも活発に活動はしていないか? と思い、調べてみると、夜はおとなしいらしいが、 朝になれば餌を探し出し、活発に動き出すらしい。 遭遇しないことを願うのみ。 早朝一人だけの少し暗い山道は、 この山の中に人間が私しかいないという思いを強くし、少々心細くなる。 きっとこの後も、この山には誰もこないという予想の中なので余計である。 「スズメバチに遭ったら、即退散!」 と決心して登っていく。 しかし、スズメバチには遭わない。 途中、アブだろうか、大きな羽音がまとわりつく。 姿がはっきり確認できず、びびる。 なんとも、びびりな私である。 結局、スズメバチに遭わずに山頂に着いた。 山頂は、ガスの中。 とにかく、風で体を冷やす。 その後は、岩にテラスに向かうが、 ここは涼しい風がなく、早々に下山を決める。 誰とも会うことがない登山道。 登りは暑かったが、下りは涼しいことに気づく。 と、鳥居を過ぎた頃、一人の男性が登ってこられた。 あいさつを交わすが涼しい顔。 いやあ、この暑さで白嶽に来る人が他にもいたと感動する。 登山口近くになると、3名の登山者とすれ違った。 いやあ、この暑さで白嶽に向かうとは、みんなすごいと感心する。 暑さはがまんしよう。 どうぞ、スズメバチが増えませんように・・・ |
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