2019 07.15  白嶽

一人で登る

白嶽洲藻登山口〜70分〜西岩峰〜5分〜岩のテラス〜60分〜白嶽洲藻登山口

約4km 累積標高差490m  荷10kg 時間約3時間


白嶽登山口近くに、川の水かさが増すと、車道が川の一部となる場所がある。
最近は、韓国の登山者がその水の中を渡れるように置き石が施してある。
この道の水の先を見ると、その日の登山者がいるかどうかわかる。
水の先に轍ができていれば、先行車が通った証となるからだ。

今日は、んっ、わずかな轍があるが、左車輪分しかない。
ということは、右の轍は乾いている。
この季節、ここを通って1時間以上経ってているか・・・
と、俺は鑑識か?

登山口に着くと鑑識の通り、一台車が停車してあった。
今日は誰とも会わない登山ではなさそうだ。

もう、7月、暑さはさほどでもないが、湿気があり、汗が噴き出てくる。
この時期、まだ耳にまとわりつく羽虫はいない。

スズメバチやマムシも気になるところだが、今年はまだ巡り会っていない。
白嶽は、百二十回以上登ったが、マムシには一度も遭遇していない。
スズメバチは、山頂付近が要注意だ。

きつい登りにさしかかった頃、一人の登山者が下山してきた。
山慣れた女性一人。

ということは、ここから山頂まで一人である。
山頂でのゆっくりをこの時点で決める。

山頂近くは、今日はへろへろとなる。
ここが平気かどうかが、体力のバロメーターだ。

山頂に着いて、涼しい風にあたって過ごす。
ゆっくりと20分ほど。
今日の眺めは、遠くまでくっきりとはいかないが、
島の山並みは楽しめる。

岩のテラスに寄り、アイスコーヒーを飲んで、下山する。

水神様を過ぎたあたりで、これまた一人の女性が登ってこられた。
白嶽で人と会うと、日本人か韓国人がと迷ってしまう。
だいたい韓国人登山者はひと目でわかり、
迷った時は日本人なのだが、今日はよくわからない。
「こんにちは」
と声をかける。
日本語が返ってくれば日本人、アニョハセヨーと来れば韓国人。

「こんにちは」
と声が返ってきた。
「上は眺めはよかったですか?」
とさわやかな明るい声。
福岡から来られたというさわやかな方だった。

話を聞くと、ツアーで対馬に来て、昨日白嶽に登ったらしいが、
昨日は、ガスに包まれて眺めが皆無だったらしい。
それで、仲間にお願いして、一人だけ別行動で、
もう一度、今日トライしているということだった。

今日は涼しい風が吹いていること、
最高とは言えないが眺めがしっかりあることを伝えた。

これほど、白嶽の眺めを楽しみに来ていただけるとはありがたい。
眺めに満足されますようにと願い、下山路へ。

次は、鳥居のところで若い男女5人の方々とすれ違った。
どうやら、今日の白嶽登山者は若者が集う山となっているようだ。
私が一人で平均年齢を上げてしまった。

去年ほどではないが、暑い山が戻ってきたなあと実感する今日だった。


 





 
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