妻が対馬に来た。城山に登りたいと言う。 歴史を感じながら登れる山なので、3週連続となるが、城山に登ることにした。 今日の一番の目的は、登るのでも、城壁を見ることでもない。 山で弁当を食べること。 今日の弁当は私が作った。 塩わかめをまぶし、中にこんぶの佃煮を詰めたおにぎり、 塩こしょうをして揚げた唐揚げ、 そして、甘い卵焼きのみと、 シンプルだが、山で食べると最高にうまい組み合わせである。 そんな目的なので、朝からタラの芽とりをしたり、桜を見に行ったりと、 登山口に着くのが遅くなった。 いつもの軍道を歩き、城壁を巡りながら歩く。 古代の山城のすごさを確かめながら歩いた。 一ノ城戸を過ぎ、大吉戸神社へ。 あまりに気持ちがいい天気だ。 風は微風、空は青く、それを映す海も青く透き通っている。 あまりの気持ちよさに、座って休憩する。 山頂での弁当の予定なので、ここでお菓子類をいくつか頬張る。 これで、山頂まで腹は持ちそうだ。 が、妻は腹が減ったようで、おにぎりを一個だけ食べたいという。 袋から取り出し、一個頬張りながら、うまいうまいを連発する。 んんん・・・・ 「もう、ここで弁当食べようか。俺、3週連続なので、山頂はもういいや。」 となり、ここで弁当タイムとなった。 いや、うまい。空腹と自然は最高のスパイスだ。 さて、弁当を平らげ、登山口へ戻ろうとすると、 妻が急登の道で、山頂に行こうと言う。 いやいや、絶対後悔するぞと引き留めるが、 意志は変わらず、急登の道に進むことになった。 急登の道を登りながら、山城の石垣を探して歩く。 登山道は、城壁の内側に作られていて、防人達の世界に思いを馳せる。 最後の木の階段を上り詰めて、山頂下の園地に到着。 山頂で眺めを楽しんで、帰路に着いた。 3週連続の城山巡りで、歴史の重みを持つこの山のファンになってしまった。 このルート、2周すれば結構な鍛錬になるなあと 一人考えながら、下山した。 |
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