平日の経ヶ岳、予報は晴れだが、空に曇り。 多良の山々には雲がかかっている。 雲がかかっているということは、夜に霧氷を付けているかも。 経ヶ岳もガスをかぶって、白いものがちらほら見える。 ほのかな希望を抱きながら、経ヶ岳を目指す。 体の調子は悪くないのだが、30分くらい経つと腹が減ってきた。 今朝は、地区のゴミ当番に立って山に来たので、 朝食を口にしてから、かなり時間が経っている。 持ってきたおかしを頬張るが、どうも調子がでない。 ふらふらするような変な心持ちの中歩いて行く。 この時点で、今日は、ぐいぐい歩くのをあきらめる。 脈拍でいうと130回/分程度の歩きに終始することにする。 ゆっくり歩けば大払谷もさほど厳しくもない。 ツゲ尾を過ぎると、風が冷たくなり、上着を羽織る。 歩いていくと、木々が白くなっている。 うっすらとした霧氷が妙にうれしい。 登山道は至る所が凍り付き、歩くのに難儀した。 透明な氷が岩に張り付き、濡れているだけと思って歩くと、 足を取られて、ひやっとする。 ハシゴなどがある場所を過ぎると、一面の霧氷が美しい。 おっ、これはiphoneで動画を撮ろうと、ポシェットから取り出そうとすると、 デジカメが思いがけず飛び出し、坂を転がっていった。 ううっ、この滑る道また下って取りに行くか? 一瞬迷ったが行くしかない。 慎重に慎重に登山道を外れ降りていき、無事デジカメをゲットした。 経ヶ岳に登る道は、白い霧氷で埋め尽くされてた。 美しさに見とれながら登っていく。 山頂に着くと誰もいない。 静かな時間を過ごす。 今日は、座禅岩までと思っていたが、 体調も十分ではないので、ルートを変更する。 中山越で降りよう。 さて、中山越まで、急降下のドロドロの道を歩くか、 平谷越の氷の鎖場を歩くか迷ったが、 後者を選ぶ。 平谷越までの道も霧氷で美しかったが、 鎖が凍って岩にへばりついている。 鎖を剥がしながらの下山路だった。 平谷越に着き、滑らずに降りれたことにほっとする。 平谷越からは、心地よい緩やかな登山道を降りていった。 中山越に着き、昼食をと考えるが、 登り始めのおかしが空腹を防いでいる。 中山越から下る沢で昼食をとることにした。 山頂でない昼食もまたいいものだ。 下山後は、平谷温泉へ。 最高に気持ちいい。 山を終えたらすぐ温泉に入れる贅沢。 気づけば誰とも会わない経ヶ岳。 それもまたいい山歩きだった。 キツネノカミソリも元気に準備をしていた。 |
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