今日は雪がちらほら。 対馬には珍しく雪が舞う。 が、積もる雪ではない。 てくてくと登り、山頂近くの広場に着いた。 ここまで、風がなく、汗ばむ歩き。 ふと今から向かう鞍部に目をやると、 ごうごうと風が吹き、枝が激しく揺れている。 こりゃ寒いぞと身構え、上着を羽織って、再び登り始める。 鞍部を過ぎると、頬を刺す北西の風。 顔をゆがめながら、岩を登る。 気づけば、回りを雪が舞っている。 駆け上がり、強風の中、一人西岩峰に立つ。 雪が舞う。上からではなく、下から雪が舞い上がってくる。 ずっと遠い海峡から飛んできたような雪の結晶がぶつかってくる。 たかが500mの低山なれど、その迫力に酔うひととき。 結局、対馬の雪はこの日も積もることなく幕を閉じた。 |
|||||||||||||||
|