ミヤマキリシマが満開の平治岳。 例年より、開花は早かったが、まだまだ見頃は続いているようだ。 妻を連れていくことにする。 しかし、私が単身赴任先に帰る飛行機の時刻と照らし合わせると 妻の歩くスピードでは、日帰りでは実現できそうにない。 で、考えたのは、坊ガツルテント泊。 これなら、負荷が減りいけそうだ。 妻もやる気満々。 考えてみると、テント泊をするのは、私も8年ぶり。 いろいろな勘がにぶっている。 荷物をザックに詰め込むが、久しぶりの作業で、勘が戻らす詰めまくる。 きっとこれは精選できていない。 が、考える時間がない。とにかく詰め込んで出発。 結果的に妻にも荷物の負担をさせる必要があり、妻のザックが重くなってしまった。 吉部駐車場に着く。たくさんの車が駐車している。 空いているところを見つけ、身支度をし、出発。 吉部からのルートは最初の急登が核心部。 今まで背負ったことがないような重い荷物の妻は、ここが応えたようだ。 この急登、行きはよいが、帰りはザックの重さに、私は下りの恐怖を感じる場所だった。 急登の後は、緩やかで心地よい自然林を歩く。 途中、暮雨の滝によって休憩する。 滝から落ちる水がイオンいっぱいの風を運んでくる。 坊ガツルに着いて、1日目はテント泊。 とてつもない数のテントがある中、スペースを探してテント設営。 我が家は、モンベルステラリッジテント3。 快適快適。 この日は折しも私の誕生日。 ティラミスにろうそくを立ててお祝いをしてもらう。 妻のいきな計らいに頭が下がる。 牛丼にラーメン、ごちそうだ。 ありがたや、ありがたや。 9時には就寝。 が、寝かかった時に、となりのテントで、コッフェルをひっくり帰す音。 目が覚めた。その後はずっとまどろむ感じの夜。 そうそう、テント泊は熟睡できない。 うつらうつらと長い時間を休むのが、テントの寝方でもある。 ------------------------------------------------------------------------------------------------- 2日目、6時に行動会開始。 大戸越を経て、平治岳へ。 坊ガツルまでの反省もあり、 荷物は全部私が背負い、妻は荷物なしにした。 すると、妻は速いじゃないか。 重たくしてしまった荷物が負担をかけてしまっていたようだ。 途中、坊ガツルを見下ろすと、すごいテントの数。 ざっと数えると、200はある。 平治岳のミヤマキリシマは、命に燃えて咲き誇る時期は過ぎていたが、 まだまだ美しかった。 ゆっくり歩いて花を愛でる。 妻も花の美しさを楽しんでくれたようである。 もっとゆっくりしたいところだか、時間が限られている。 大村まで帰って、道具を干して、帰る荷物を整える時間が必要である。 坊ガツルに降りて、テント撤収。 片付けなしで、単身赴任先に帰られるとたまらんとばかり、 妻の片付けに熱が入る。 今日は、くじゅう山開き。 九重連山が一年で一番人々を迎える日である。 大船山山頂にはたくさんの人影があった。 途中、法螺貝の音も聞こえていた。 帰りの道は、妻はまたまた重い荷物に難儀している。 最後は、足の親指が痛くなっていたようだった。 そんな中、ここまでつきあってくれたことに感謝である。 ちょっと荷物を精選して、妻の荷物を減らしてあげなければ。 思い出に残る誕生日となった。 |
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