2018 05.05 井原山

娘と登る

渓流の里近く駐車場スペース〜5分〜渓流の里登山口〜25分〜鉄塔〜40分〜井原山〜60分〜渓流の里登山口〜5分〜渓流の里近く駐車場スペース〜5分〜

約4.6m 累積標高差430m  荷11kg 時間約3時間20分


大学生になった娘が帰省してきた。
何がしたいか聞くと、「お父さんと山に登りたい」と言う。
涙が出そうな話だ。大学生で帰省して数日間しかない中なのに、親孝行な娘だ。

どこに行くか思案するが、先日妻と登ってツツジがきれいだった井原山に登ることにした。
花はあまりないであろうが、少しは残っていることを期待して、登山口に向かった。

登山口近くに着くと、たくさんの車が路上駐車している。
停める場所をなんとか見つけ、登山の準備をする。

と、雷山方面の登山口に向かうグループの方がこちらを見て微笑んでいる。
んっ?
びっくり!
山馬鹿さんである。
と、その横にはそよ風姉さん。
思いがけずの出会いにうれしくなる。

お二人は、10年前に対馬にこられて家に泊まっていただいた。
妻がいない日に子ども達と一緒に食事に行って、子ども達をかわいがっていただき、楽しい時間を過ごした。
と、その頃を娘に説明するがぴんとこない。
小学校低学年の頃なので、無理もない。
後で、店の名前を伝えると、ああ、あの時のと思い出したようだった。

そよ風姉さんと山馬鹿さんとの山でのばったりは3回目。
会うだけでいつもたくさんの元気をもらう。
雷山方面から縦走されるようなので、挨拶をして、娘との登山開始。


 
   

ほどよく登りの道を登っていく。
話しながら登れる傾斜がありがたい。
帰省している娘は山に行く用意はしてないので、妻の服を着用している。
「私、人からおばさんに見えるよね。」
との一言がおかしい。その通り、私でさえ、妻と歩いているような錯覚をしそうになる。

笹の道を過ぎると、ツツジが咲き誇った名残がところどころにある。
地面に落ちた花びらや、たまに残る花たちでも、娘は満足そうである。


 

山頂に着くとたくさんの方々が休憩されていた。
一週間前に妻と来たときほどの花はないが、少しの花でもうれしくなる井原山である。

 


天気もよく、山頂の時間が気持ちよい。
娘はうとうとし始めた。
昔から山に来ると眠くなる奴だった。

幼い頃はおんぷをして下山したものだ。
そんなことも懐かしい思い出話となる。

昔、雪をまとった由布岳を見て
「いつか私とお父さんと二人で、あのお砂糖のお山に登ろうね」
と行った娘。

今日の井原山、十分父は楽しんだ。
東京での大学生生活は大変なことはいっぱいあるだろうが、
夢に向かって進んでほしいと願うのみである。

家族と来る山の時間。
たまにあると幸せでいっぱいになる。

つきあってくれた親孝行な娘に感謝である。






 
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