2018 01.06 白嶽〜上見坂方面(美林まで)

一人で登る

洲藻登山口〜55分〜西岩峰〜20分〜鳥居〜25分〜三角点分岐〜10分〜美林〜1時間30分〜洲藻登山口

約7.5km 累積標高差750m  荷10kg 時間約4時間30分


白嶽から上見坂方面への道が、昨年の9月からずっと通行禁止になっていた。
対馬の山は片道1時間程度で終わってしまうので、長く歩きたいときに重宝していたが、
短い時間の歩きに終始していた。

年が明けて、そのルートが解禁となった。
久しぶりに上見坂ルートを歩いてみることとする。

誰もいないと思った駐車場に着くと、1台の車がある。
ありゃ、ライトが煌々とついている。
この寒さ、下手をするとバッテリー切れとなるかもしれない。
車がロックされていなければ、ライトが消せる。
運転席を開けようとするが当然ロックされている。
まだ、遠くまで行っていないかもしれなので、
満身の力を込めて山に叫んでみる。

「車のライトぉがぁ〜、ついてますよぉ〜」

数回叫ぶが、返事はない。
あきらめて、助手席側のロックも確認するが、当然開かない。

途中で追いついたら教えるかと考え、歩き出す。

今日は、上見坂ルートまで歩くので、自分を追い込まずに歩くことにする。
ゆっくり歩きながら、何度が脈拍を測ってみる。
全然きつさを感じないときで、心拍数120回/分。
少し負荷をかけると、心拍数140回/分。
おおっ、なかなかいい歩きをしているぞ。
心拍数脈140前後の歩きをしていると、山をゆっくり感じながら歩くことができる。

山頂近くに来ると、岩のテラスに人影が見える。
きっとライトのついた車の持ち主だ。
さて、テラスに行って教えようかと思ったが、
この時点で教える意味があるのかと迷ってくる。

きっと、ライトがついていると知ったからには、
すぐ身支度をして、山を降り出すだろう。
その道中は、ライトのことで頭がいっぱいになる。

教えなくても、その差は10分と違わないだろう。
その10分か致命的になるとは思えない。
だったら、知らない方がよいかもと、考えがぐるぐると頭を巡る。

山頂の岩場からテラスを見ると、3人でコーヒータイム。
それを見て、やっばり教えることをやめた。
3人いれば、レンタカー会社に電話するなり、救済措置ができるだろう。
降りるまで、山を楽しんでほしいと願う。

山頂でしばらく時間を過ごし、上見坂方面の道へ。
久しぶりに歩く道は、少々荒れ気味である。
斜めの斜面も枯れ葉がいっぱいで、落ちないように用心して歩く。

 

お気に入りの美林帯に到着し、昼食とする。
誰もいない静かな昼食。

その後、折り返して、歩く。

鳥居から、2時間ほどの往復歩き。
長く歩く気持ちよさを、このルートを使えばまた味わえそうだ。

駐車場に着くと、ライトがついていた車はない。
よかった。無事戻れたようだ。

しかし、自分の行動を振り返って見ると、いろいろと気になる。
今のご時世、車にも防犯カメラが付いていたりする。
とすると、今日の私の行動は、車上荒らしそのものだ。
親切心での動きであるが、余計な動きはよくないのかもと思ってくる。
なんとも、せちがらい世の中になってきた。

しかし、ともあれ、
冬の山の楽しみが、戻ってきたなあと感じる今日だった。

 

 
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