2017 12.16 白嶽

一人で登る

白嶽洲藻登山口〜55分〜岩のテラス〜50分〜白嶽洲藻登山口

約4.2km 累積標高差630m  荷10kg 時間約2時間30分


俗に古傷が痛むという。

これはものの例えかと思っていたが、数日前から以前骨折した右足首が痛い。
じっとしていた後、歩きだすと、痛くて踏ん張れない。
古傷がどうして痛むのか調べてみた。

なるほど。
骨折をした場所など、外見は完治しているようだが、
筋肉の組織や神経のダメージはずっと残るらしい。
そして、気圧の低下や寒さなどが引き金になり、
交感神経の活動が活発になり、ノルアドレナリンが分泌され、
血管の収縮が起こって血行不良になることで、
古傷周辺の痛みを感知する神経が刺激され、
古傷が痛みだすらしい。

気のせいかと思ったが、両足首を比べてみると、およよ、右足首腫れてないか?
測ってみると、左22cm、右25cm・・・
腫れている。

ふむふむ、治療としては、温めて血行をよくすること・・・らしい。

温めても即治らない。

ということは、そうだ、山を歩いて血行をよくしよう。
山のこととなると、やたら楽観馬鹿になる自分がいる。

というわけで、白嶽へ。
今日こそはタイム挑戦はやめて、無事歩くことを目標とする。

誰もいない登山道、歩き出すとなんとかなりそうだ。

足が不安なので、登山口にある杖をひとつ手にとる。
いつもは右手にストックなので、杖は左手に持ち、
今日はダブルストックを試してみる。

これが思いの他、登りの推進力となる。
なるほど、足の助けとなり、みんなが使うわけだ。

登りは足の不安もなく、歩むことができた。
西岩峰に向かう鞍部を間近にすると、風の音が強い。
しかも、不規則で荒れ狂う風。

鞍部まで登り、風を確かめる。
およよ、強っ!
西岩峰はあきらめた。
迷わず撤退決定で、岩のテラスに向かう。


誰もこない岩のテラスで、コーヒーを挽き、のんびりの時間。

下りもダブルストック。
これはいいなあ。

下りはちょっと足首が痛んだが、なんとか下山。

まあ、古傷とはうまくつきあっていこう。
無理せず、今の力で山を楽しめ!
骨折が私に教えてくれた教訓である。

 




 
山登りTOP