5月末、雲仙のミヤマキリシマは見頃なはず。 妻も行きたいというので、二人で雲仙へ。 妻は運動不足のようなので、ゆっくりゆっくり歩きで進む。 駐車場付近のツツジは色が落ちはじめていたが、 登るにつれて、山肌を覆うピンクの色はいきいきと輝いている。 妻のペースを保つため、後ろから誰かくれば立ち止まって道をゆずる。 その繰り返しで、後ろから来た人をまた先にやろうと待っていると、 後から来た二人がにこにこしながら、こちらを見つめている。 「おおっ〜!」 と思わず、声を上げる。 そよ風姉さんと山馬鹿さんだ。 数週間前、同じ多良山系にいながらすれ違いとなった。 骨折をする前、経ヶ岳で会ったのが2年半前。 それ以来のばったりの出会いに感動する。 しばしの登り道、そしてロープウェー駅で会話を楽しむ。 この二人といると、なんだか素の自分に戻る。 ずっと一緒にいたくなるが、いやいや今日は妻の介助をしなければならない。 お二人は国見岳に行くとのこと。 妻は国見岳は無理なので、新道経由で普賢岳に向かうこととする。 新道は緑が美しかった。 緑を楽しみながら、普賢岳を目指す。 普賢岳山頂はたくさんの人で賑わっていた。 12時半。 どうにか座るところを見つけ、ゆっくりパンを食べる。 時間的に計算すると、昼食は下山後かなと読んだ自分が甘かった。 「おにぎりは買う?」 と尋ねる妻に、 「いや、下山後の昼食かな」 と答えてしまい、軽食しか準備していなかった。 冷たいアイスと風が幸せな気分にしてくれる。 その後は休み休みしながら、仁田峠へ。 新道経由はちょっと妻にきつかったようで、 もう山はいやだと言うかと思ったが、 「自分を思い知った。鍛えよう。」 と、ほどよい試練となっているらしいことにほっとする。 また、ゆっくり登山を楽しもう。 |
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