桜が満開の春。 仕事が立て込んでいるが、山に行きたい。 現在の住まいから登山口が一番近く、帰ってくるまで一番時間がかからない御嶽に向かう。 登山口に向かう車の移動中、、うり坊が表れ先導される。 写真をと思うが、デジカメのズームやピントが間に合わない。 ピンぼけの写真がやっとだった。 登山口には車もいない。 静かな静かな山のたたずまい。 小鳥の声を心地よく耳にしながら、歩を進める。 急坂もてくてくと楽しみながら歩く。 頭の中は仕事のことが駆け巡る。 全て忘れて歩きに集中したいところだが、次から次に仕事のことが浮かんでくる。 しかし、山を歩きながら、仕事のひらめきを受けることがよくある。 誠に自分らしいひらめきにたくさん助けられた。 頂上近くになると、道が荒れ果てていた。 前々からではあったが、イノシシの掘り返した跡である。 もう、どこが登山道かわからない。 そのためか、登山道の木々には道を示すリボンが張り巡らされていた。 頂上で、静かなコーヒーを楽しむ。 山頂のコーヒーセットである。 山頂には春を知らせるスミレの花もたくさん咲いていた。 コーヒーを楽しんで、下山する。 登山口に戻ると、ヒトリシズカが咲いいるのに気づいた。 ヒトリシズカ、フタリシズカという花がある。 サンニンシズカはと聞きたくなるが、 「三人いれば、静かではないので、その花はない。」 というのが、定番の答えである。 しかし、これだけたくさんあると、 これもまた、ひとりでしずかとはいえそうもなかった。 |
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