2015. 10. 12
白嶽 (お試し登山)
yashiさんと登る
白嶽洲藻登山口〜1時間30分〜岩のテラス〜10分〜西岩峰〜2時間〜白嶽洲藻登山口
距離約3.5km 累積標高差450m 荷10kg 時間約4時間
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足首複雑骨折から9ヶ月。白嶽西岩峰に立つ。
先月、天山で足を試してみた。
下りにたくさんの課題を抱えていたが、どうしても山に行きたい。
一人でも大丈夫な山をとも考えたが、どうせなら白嶽に行って自分を試してみたい。
しかし、一人では、不安である。いざというとき、体が言うことを聞かない。
そこで、yashiさんに一緒に登ってもらえないか、尋ねてみると、
丁度休みとのことで、つきあってもらえることとなった。
一人では決して実現できなかったであろう白嶽登山の始まりである。
登山口で待ち合わせて、ゆっくり歩き出す。
今日はとにかく私のスローペースに合わせてもらうことにする。
案外登りは歩けるのだが、調子に乗って歩いてしまうと、きっと下りで足に疲れがくる。
なので、登りもゆっくりペースである。
先週も白嶽に来たyashiさんから登山道の様子について詳しく教わる。
9月の集中豪雨のため、登山道には思いの外、傷跡が随所に見られる。
道をそれたり、戻ったりと、足を一歩一歩確認しながらの歩きとなる。
登山道を歩くと、当たり前のように感じてしまうが、1月3日以来の対馬での山登りである。
やっぱり、山を歩くのは気持ちがいい。
息を切らしながら、急登を登る。
右足をひねらないように、踏み外さないように慎重に歩いて行く。
その後をyashiさんが、つかず離れずの丁度よい間合いで着いてきてくれる。
こんなゆっくり歩きにつきあわせて申し分けないが、
yashiさんがいてくれるおかげて歩みを進めることができる。
いつもは1時間の道を、1時間30分かけ、山頂下の広場に到着。
西岩峰は、韓国人の登山客で賑わっているようで、岩のテラスに向かう。
今日は岩のテラスでも十分。
その眺めの爽快さと懐かしさに思わず声が出る。
岩のテラスでのyashiさんの勇姿。
ここで、yashiさんが豆を挽いていれてくれたコーヒーをいただく。
これがうまい。ブラックがこんなにうまいとは。これこそ、コーヒーの本当の味なんだろう。
いろいろな話をしながら、楽しい時間を過ごす。
おやっ、西岩峰が静かになった。
しばらく迷ったが、yashiさんもいるので、西岩峰に挑戦することにした。
登りはなんとかなるが、ロープのありがたさをつくづく感じる。
不安定になりかねない右足のサポートをロープがしてくれる。
西岩峰直下、2メートルほど登れば山頂だ。
いつものように正面から足を駆ける。
んっ、これどうやって登ってたんだ。
今の自分には登れない。
きっと、右足でふんばって最後のひと登りをしていたのだろう。
その最後のひと登りができない。
足がふんばれない。
結局、一段降りて、岩を巻いて山頂に到着した。
やった。また西岩峰に立てた。
足を骨折したとき、右足首はよそを向き、すねの横からは大きな骨が飛び出そうとしていた。
もう、一生山は無理かという思いが一瞬横切った。
その数秒後、激痛の中で「絶対、また登ってやる」と心につぶやく自分がいた。
あれから、9ヶ月。
yashiさんの力を借りて、戻ってこれた。
まだまだ復活とはいえないが、また一歩前進である。
下りはまた慎重に慎重を重ねる。
足をひねれば9ヶ月が無駄になる。
確実に滑らないように歩を進めた。
下りもしっかり後ろから見守るyashiさんのサポートがあった。
下りに要した時間は、なんと2時間。通常の倍である。
たしか、小2の娘を連れてきたときの下山が2時間だったような・・・
そんな亀の歩みにもしっかりつきあっていただいたyashiさんに感謝いっぱいの今日である。
登り終わって、家に戻って、このレポートを書いている今、足は心地よい疲労感に包まれている。
この疲労感がずっと欲しかった。
少しずつ復活へ向けて、楽しんでいこう。
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