2014. 03. 23 白嶽

 一人で登る

洲藻登山口〜60分〜白嶽山頂〜60分〜洲藻登山口
  距離約3.5km 累積標高差450m  荷10kg  時間約2時間30分
 
登山道脇のゲンカイツツジ


気がつくと春。なんだか寒い山を楽しむま間もなく、花々が咲き始めた。
白嶽は、なんと去年の8月以来。
冬を通り越して、春になってしまった。

出発が遅くなって、登り始め予測は11時。
韓国の登山者でいっぱいでなければよいが・・・

洲藻のトイレの駐車場には、大型バスが一台とワンボックスカーと乗用車が一台ずつ停まっている。
こりゃ、いかん。
道の途中7、8人の団体が歩いている。
韓国人か日本人かの判別は不明。
こりゃ、いかん。
白嶽に大勢が集結しているような様相である。
人数が多いと岩場の山頂には上がれない。
久しぶりなので、山頂に上がりたいが、山頂にも上がれないようなら、引き返すか。
少し迷ったが、まあせっかくここまで来たので、行くことにした。

登山口に着くと、意外にも、車は一台・・・
捕らぬ狸の皮算用である。
山の中には、大型バスの韓国人多数と、このワンボックスカーに乗車していた人達くらいか。
まあ、それなら行くかと登り出す。

久しぶりなので、今日は通常1時間で登るところを、1時間10分ほどに登れるように、ゆっくり歩きで進む。
途中、韓国の登山者がぞくぞくと下山してきた。
これなら、山頂はすいているはず。

鳥居まで来たが、そうきつさも感じず、案外体は、なまっていないかと油断する。
鳥居を過ぎて、前の職場近くにいた中学生と会った。
話をして、先に歩くことにした。

中学生を抜いた手前、抜き返されるわけにはいかない。
いかん、悪い病気が出た。
見栄でペースを上げてしまう持病である。

足は案外、前に出るのでどんどんペースを上げるが、息が苦しくなってきた。
酸素が必要なだけ取り込まれない。

足の筋肉具合と酸素摂取能力のアンバランス。
しばらく登っていないツケが来た。

心臓はバクバクとなり、苦しい・・・
そう言えば、山登りを始めた頃、こんな苦しさがあったなあ。

息を切らして、山頂へ。
先に仲の良い4人家族が休んでいた。

その後は、車ですれ違った7、8人組が上がってきた。
えっ、もう来た? 速い、これは、ただ者ではないぞ。

と、最初に上がってきた一人が休んでいる私を見て、
「あらぁ〜、元気?」
と声をかけてきた。

よくよく、見ると、下の名前が同じの同級生だった。
職場の仲間と来たらしい。
道理で、速いわけだ。納得する職種の彼らである。

その後、中学生も上がってきて、懐かしい賑やかな山頂となる。
日本人で賑わう白嶽はなんともうれしい空間である。

岩場のテラスで昼食をとり、下山した。
登山口近くになると、なんじゃ・・・・
子犬が7匹、こちらに駆け上がってきた。
なんじゃ、なんじゃ。
子犬と言えど、襲いかかれたらたまらん。身構える。
足下に寄ってきたので、気合いで一蹴。
あっという間にきびすを返して、駆け足でもどっていった。
一匹だけ、こちらを振り返り、一言、「ワン」と吠えられた。
なんじゃ?

登山口に戻ると、犬はいない。
なんじゃ?
しばらく車を走らせると、軽トラックの周りをあの犬たちが、たむろしていた。
ああ、飼い主がいたんだ。びっくりした。白昼夢のような犬との出会いだった。
きっと、犬笛などの合図で呼び戻したのだろう。

久しぶりの白嶽は、いろいろな出来事がつまっていた。

計画通りの狂いのない山歩きもいいが、こんなハプニングも楽しめる山歩きもまたいいものだ。





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