2014. 10.25
白嶽
1人で登り、2人で下る
yashiさん、vision


白嶽洲藻登山口〜50分〜白嶽西岩峰〜60分〜白嶽洲藻登山口

  
距離約3.5km 累積標高差450m  荷10kg  時間約5時間分(山頂滞在3時間)

 

今週もいい天気。青空が広がる。
こんな秋の天気に恵まれた日は、やっぱり白嶽だ。

しかし、この天気、白嶽は賑わっているかも。
しかも土曜日、韓国人登山客であふれているかも。
楽しみな反面、ちょっと心配も抱きながら、登山口に向かう。

登山口に着くと、およよ、車はなし。韓国人登山客の気配もなし。
なんと、一人の静かな登りとなりそうである。

数日前の雨で、沢にはほどよい水が流れ、近くの音、遠くの音がほどよく耳に届いてくる。
いつもは水が少なくて渡れる箇所は、水がつまってたまりができている。
丸木を渡ろうと思うが滑りそうなので、少し上流の石を渡る。

風はあまり吹かず、歩くと汗が噴き出してくる。
先週、土日とも歩いているので、なかなか歩きの調子がいい。
気づくと西岩峰まで50分。
誰もいない山頂は、爽快爽快。
風もほどよく、ずっとたたずんでいられそうだ。
今日は時間もあるので、誰かが来るまで山頂を占領しようと心に決める。


先週よりも霞が濃いが、雲は水平線に乗っかるように広がるだけで、
頭上には青い空が広がる。

あまりにぽかぽか陽気なので、だんだん眠たくなってきた。
西岩峰のまん中に寝転がってみる。

西岩峰の岩の窪み、これが体にぴったりフィットする。
腰のあたりがへこみ、頭のあたりはちょうどよい盛り上がり。

寝転んでみると、びっくり。
自分より高い場所は青い空、目の前はどこまても続く碧い宇宙空間。
すうっと、吸い込まれて、宇宙とひとつになるような気持ちよさ。
青に包まれているとまたまた眠くなり、しばしうとうと。
宇宙の恩恵を一心に浴びているような至福の時。

とっ、下の方で足音がする。静かな歩み。
んっ、消えた。
白嶽神社にでも行ったか。

しばらく時間をおいて、再び足音。
こっちに向かって来る。
白嶽に慣れた単独者。

もしかして・・・
体を起こして待つと、やはりyashiさんだった。
どれだけぶりだろう。
久しぶりに会うと話が弾む。

yashiさんがコーヒー豆を挽き、コーヒーを入れてくれた。

青空広がる、そよ風の白嶽山頂で、挽き立てのコーヒーを頂く。
このコーヒーがうまい。
yashiさんから、厳原老舗の菓子屋の甘いお菓子を頂く。
ブラックコーヒーに甘い和菓子がこれまたベストフィット。

まさに、宇宙に抱かれた、秋の山頂 野点(のだて)のひととき。

なんという贅沢。

こうなれば、誰か来るまで山頂でゆっくり過ごそうと決め、
yashiさんと話を楽しむ時間が過ぎていく。

この日の白嶽は奇跡的に誰も上がってこない。
気づけば二人で3時間。

二人でまたまた話をしながら下山。

楽しい白嶽だった。
しかし、山頂3時間はしっかり日焼けもしており、下山後は睡魔に襲われた。

先週に引き続き、山の仲間はいいなあと思わせてくれる白嶽の山歩きだった。
山頂のyashiさん


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