2013. 07. 13 雲仙新ルート(風穴、鳩穴分かれ経由普賢岳)

 一人で登る

仁田峠〜35分〜鬼人谷口〜10分〜風穴〜20分〜鳩穴分かれ〜10分〜立岩の峰〜10分〜
〜霧氷沢〜10分〜普賢岳〜15分〜紅葉茶屋〜25分〜仁田峠

距離約4.5km 累積標高差420m 荷11kg 時間約2時間30分


 
噴火の後を物語るような岩群。他の山にはない眺めだ。

いつか歩いてみたいと思っていた雲仙の新ルート。
対馬から飛行機で渡って、そのまま自宅に寄り、すぐ雲仙に向かう強行日程。
本来登山者は、池原園地に駐車しなければならないのだか、
夕方の所用のため、時間の制約もあり、仁田峠から登ることにした。
ちょっと後ろめたさを感じながらの、13時10分、登山開始である。

久しぶりの雲仙。下界は30度越えの暑さなのだが、21度と涼しい風が吹いている。
来る途中に見る雲仙は雲の中だったので、ガスの中を覚悟で訪れたが、
晴れ間が時々覗くような天気になってきた。

仁田峠から、登山道に入ると、気温は高くないものの湿気はすごい。
涼しいのに、不思議と汗がまとわりつく感じである。

しかし、急な登りもなく、鳥の声を楽しみながら、
新ルートの入り口鬼人谷口を目指す。

鬼人谷口から入ると、登山道は一人が通れるくらいの狭い道が続く。
脇には山アジサイの青い色が鮮やかに目に入ってくる。
雨や湿気の中で見ると、この青がいきいきと深い色を放つ。

このルートは国見岳を横に見ながら歩くことができ、眺めにも癒される。

10分ほどで西の風穴に到着。
穴から出てくる冷気に思わす顔を向ける。

15分ほど歩くと、北の風穴に着いた。
北の風穴は、出てくる冷気も強く、まさに天然のクーラーである。
猛暑の中では離れがたくなってしまう。

鳩穴分かれで、眺めを楽しんだ後、今日一番の急登を行くが、10分ほど。
気がつくと、平成新山が姿を現す。

平成新山から普賢岳にかけて、初めてみる山容。
新旧の噴火の歴史を感じる、岩と緑の造形である。

普賢岳に着き、しばし休憩。
平成新山は、はっきりとここから姿を現すことはなかった。


幼い娘をここに連れてきたとき、岩だらけで湯気をにわかに出している平成新山を見て、
「あのおやま、こわいよ〜」
と言ったのを思い出す。

この場所に来ないと見れない日本で一番新しい、異様な姿の山である。

さてさて、気がつけば、酷暑の夏が始まった。
雲仙、九重の涼しい早朝登山が恋しくなるこの時期である。




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