2013. 02. 23 有明山

 
一人で登る


八幡神社〜90分〜有明山〜60分〜八幡神社
  
距離約6km 累積標高差600m  荷20kg  時間約3時間


 
北西の風が冷たい有明山山頂。

久しぶりに荷の重さを増やしてみようと思い立った。
ここのところ、コンスタントに山に行けているので、
体にちょっと負荷をかけてみたいと思ったからである。

前日、70リットルのザックに荷物を詰める。
中身は主にテント泊の時に必要なもの。
テント、シュラフ、マットなど、そして、重しとしてのペットボトルの水などなど。
これらを詰めて20kgになるようにするのだが、詰め方はざっと言うと、
軽いものを下にして、上に重いものを詰める。
何のためかと言うと、重心を背中の上の方にもってくるためである。
この詰め方がうまくいかないと、後ろにひっぱられる感じになったり、
実質以上に重く感じたりする。
重心をうまく、背中の上部にもってこれると、背負うときは重いが、
背負ってしまうと、すっと体の一部となる感じとなる。

その練習も兼ねて、あえてテント泊の道具を詰めるのである。
しかし、久しぶりなので、なんだかしっくりこない。
なんどか詰め直して、まあこれでいくかとなった。

都合があって、午後1時からの登山となった。
八幡神社に着くと、たくさんの韓国の団体。
こりゃ、山も大変なことになってるなと、覚悟をしつつ、有明山に向けて歩き出す。

久しぶりの20kgの重みがずしりと来る。
登りにかかるとてきめん、体が熱くなる。
足はさほど重さを感じないのだが、とにかく体が熱くなる。
思わず半袖になる。

しかし、30分も歩くと、荷の重さを感じなくなる。
荷を体の一部として、脳が認めた感じである。
このあたりから、ただ無心で歩いているという時間に入る。
荷が軽いと、あれこれと考えが頭をよぎるのだが、
荷が重いと、ただ歩くことに集中できる。
これが、荷を重くする醍醐味であり、楽しさである。

有明山山頂まで、1時間30分。
久しぶりのこの荷なら、まあまあかな。

荷が重くなるとやっぱり山を歩いたという実感が体にしみる。
体が鍛えられている感じが体に残るのがいい。
時々、またボッカ訓練をしたいと思う。

結局、覚悟していた韓国の団体との遭遇もなく、
誰とも会わない静かな有明山となった。
静かな有明山はいいなあと思った今日だった。








山登りTOP