2013. 01. 19 平岳〜御嶽(御岳)

 
一人で登る


ドウ坂登山口〜30分〜平岳への取り付き〜15分〜平岳(一等三角点)〜30分〜御岳・お堂分岐〜20分〜御岳登山口に近いベンチ〜30分〜御嶽(御岳)〜30分〜平岳・ドウ坂分岐〜35分〜ドウ坂登山口

  距離約7km 累積標高差850m  荷11kg  時間約4時間

 
思いがけず雪の稜線。ずっとずっと歩いていたくなる。

先週ルートがわからなくなった平岳からドウ坂の山腹。
その道を探索するのが、今週の目的である。

ドウ坂から登り出すと、いやはや道は荒れている。
しかし、荒れているから道は落ち葉でふかふかである。


おや、道に白いものが・・・雪の名残だ。
いやいや、結構残ってるぞ。
これは稜線が楽しみだ。

さて、今日の課題、平岳への登山道ではないルートの探索に入る。

以前、平岳から下ってどこに出たかは覚えているので、
今回はその場所から平岳を目指して登ることにする。

山での鉄則に「迷ったら谷に下りるな。戻れないなら登れ。」
というのがある。

谷は、山の上から見ると、いくつにも分かれていて、
違う谷に入ってしまう危険性が大である。
しかし、登れば必ず稜線か頂上に着き、
少なくとも現在位置は特定できるようになる。

今回はその鉄則を守り、平岳へ登りながらルートを探索することにした。

登山道を外れ、平岳を目指す。
下から登ると、ところどころに赤いテープがある。
コンパスで方向を確認しながら登っていく。
足下には数センチの雪。
この静かな雪の山を一人で闊歩できるのがたまらない。

ほどなく平岳の一等三角点に着く。
先週、このルートかなとと思っていたのは、これまた間違いだった。

改めて地形図とルートを参照すると、地形図のあるルート通りである。
テープにたよらずに、この地形図のルート通りにたどってみれば、
先週迷わずにすんでいたのだと思う。

同じ山ばかり登っていて、地形図も真剣に見てない日々が続いた。
地形図を使った藪道遊びも必要だなあ感じた。

平岳から御岳への稜線は、雪道となった。
数センチ積もった道を、キュッキュッという音を楽しみながら歩く。
人の足跡はなく、小動物の足跡に溢れている。
きっと、この中にツシマヤマネコの足跡もあるはずと、
足跡からその動物の姿を想像しながら歩いていく。
雪道ならではの楽しみである。

御岳とお堂の分岐点まで来たが、もの足らず、歩いた気がしない。
いったんお堂まで下り、御岳登山口近くのベンチ付近まで歩く。
よし、これで御岳頂上がちょうど12時で、空腹をスパイスとして昼食がとれそうだ。

お堂まで下りると、雪が積もって美しい。
しんしんと積もった夜の様子が浮かんでくる。

お堂からまた下って、ベンチまで下りて、折り返す。
御岳山頂は、暖かい日に照らされて、雪もない。

陽の光がありがたい中で昼食をとる。

再び、平岳への稜線をたどり、ドウ坂登山口へ向かう。

雪の名残を惜しみながら、歩く道。
誰にも会わない山登り。

雪と静かなふれあいの時間だった。


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