2012年.12月末日 黒髪山

 
一人で登る


竜門ダム〜40分〜見返峠〜20分〜天童岩〜15分〜見返峠〜30分〜竜門ダム
  
距離約4km 累積標高差400m  荷13kg  時間約2時間30分

黒髪山の天童岩から青螺山方面を眺める。


年末山行の締めは、黒髪山にした。
登山口まで1時間半ほどかかるので、時間に余裕があるときにしか登れない。
ちょっと遅い時間の出発となったが、夕方帰ればいいと家族からのOKももらった。

竜門ダムまで行くのだが、果て道の記憶がよみがえってこない。
地図を見て、おぼろげながら、断片の風景が浮かんでくる。

しかし、道々の分岐点に来ると、記憶が蘇る。
ああ、この道だったと懐かしくなる。

竜門ダムに着くと、車が数台。
登山道を歩き出すと、落ち葉を敷き詰めた道が美しい。
渓流沿いの道を時々渡りながら進む。


見返峠まで緩やかな登りが続く。
ここ数日山に登ったので、何だか体に力がみなぎっている。
ついついペースも上がりがちになる。

見返峠を経て、黒髪山方面に進む。
見返峠から20分ほどで、天童岩の下に着く。
鎖場を経て、天童岩に到着。

山頂には仲のよいカップルが先にいて、気持ちよいあいさつをしてくれた。
ちょっと遅い昼食をとる。
いつものようにカップうどんと、コーヒー粉を入れたカップに水筒のお湯を注ぐ。
カップうどんができるまでにおにぎりをほおばる。
さて、カップうどんを食べようと、いつも割りばしが入れてある場所を見ると、
ありゃ、割りばしがない。
一人なら、その辺の落ちた枝でも使ってはし代わりにするのだが、
なんせとなりに仲のよいカップルがいて、なんともばつが悪い。
どっかにあったはずと、ザックの中を探すが、割りばしはみつからない。
しまった。お湯を入れる前に気づいていれば・・・

しぱし悩んで、はっと思い出す。
最近使わなくなったコッフェルの中に確かはしかフォークがあったはず・・・
もう一度ザックの中を物色しなおすと、あったテント泊用のプラスチックのはし。
思わずにんまりである。
その後は眺めを楽しみながら、おいしく昼食を食べた。


頂上でまったりとした時間を過ごす。
こんな贅沢な時間はない。幸せに包まれる時間である。

山行が終わるのがもったいないので、帰りはゆっくり歩く。
自然林が体に元気の元を降り注いでくれるような黒髪山の森だった。


年の暮れの山三昧。
時間をくれた家族に感謝である。



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